どうしても山に惹かれて仕方がない人種が居るように、どうしても海に惹かれて仕方がない人種が居る。
私もその一人。前世は漁師か魚か、海藻か。
準備も後片付けもとても面倒なのに、無性にヨットに乗りたい、出られなくても観に行きたい。出来るだけ傍で暮らしたい。逗子を愛する理由の一位も、綺麗な海があるから。
でも、私などはまだ全然軽い方。
年末年始も通して海に出る人、風が吹いたり波があったりすると仕事を休んでしまう人、会社を1ヶ月休んで長距離セーリングに出た人、海生活が出来るように仕事を変えた人、海そのものを仕事にした人・・・猛者は幾らでも居る。
でもそういう人種はかなりのマイノリティ。バブルの頃には聖子ちゃんの歌にすら「ディンギー」という言葉が出てきたのに、今ではセーリング人口は減り続けているらしい。お金がかかるという誤解があるし、手間や時間は確かにかかるので、コスパが悪いのだろう。
一方、スタンドアップ・パドルボート(SUP)人口はじわじわと増えているみたい。きっと手軽なのがいいのね。ボードセーリング(ウィンドサーフィン)、ヨットをやってきた私からすると「風があるのに何故漕がねばならんのだ」と面倒に感じてしまうけれど、海に親しむ人が増えるのはとても嬉しい。
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今月は、貴重な、セーリング好きな地元仲間の一人が亡くなってしまった。
佐島に遠征して「海辺」という海鮮料理屋にご飯を食べに行ったり、「若大将カップ」というお遊びレースに出たり、海仲間のお誕生日お祝いパーティーを企画したり、沢山一緒に遊んで頂いたIさん。
定年を迎えたらもっと沢山海で遊ぶのを楽しみにされていたのに、コロナ禍中、58歳の時に単身赴任先で病で倒れられ、若くして父と同じ老人介護保健施設に入らねばならなくなっていた。少しでも海風を感じて頂きたくて、昨年の7月に皆で無理やりクルーザーに乗せたのが、Iさんに会えた最後だった。
その後、さらに体調を崩されてしまい、訃報が入ったのが今月中旬。信じられない気持ちのまま半月を過ごしたけれど、月末、漸くご本人のご希望を叶えるべく、ご家族と海仲間で連携をして、少しだけ分骨をされたものを海で散骨することになった。
当日は朝6時逗子駅集合で、Iさんも時々クルーとして呼ばれて乗りに行っていた諸磯のハーバーへ。クラブハウスの八重桜が満開だった。
艤装を済ませて8時、クルーザー2艇で出艇し、ご家族と待ち合わせている葉山港へ、約2時間半のセーリング。
私はクルーザーは全く慣れていないので全く役立たず。乗せて頂いた艇で、オーナー・キャプテンのセーリング話を聴かせて頂いた。曰く、海に囲まれた日本は、海洋国家のようで全然そうではないと。「灘」と名の付く厳しい海に囲まれて、歴史的にも海外へ漕ぎ出して行く人も限られていたのだと。そして、イギリスの様に穏やかな海に囲まれ、セーリングが文化として根付いていて、快適にセーリング出来る環境が整っている国とは違うと。
それでも海は楽しい。
いつまでセーリング出来るだろうか、自分も散骨して欲しいから今日は勉強になる、でもセーリング仲間は高齢化が進んでいるから若手は不利だ・・・などと話していたら2時間半のセーリングもあっという間だった。
逗子湾沖では帆走を止め、少しだけ舵を握らせて頂いた。初めてのことでやり方が全然わからず、その場でクルクル2回転もしてしまったけれど嬉しすぎてこのドヤ顔。
葉山港でIさんのご家族や他の仲間と落ち合い、よく遊んだ逗子葉山沖で散骨することに。
ご家族が折ってきて下さった、水に溶ける紙で作った紙飛行機にお骨を入れて飛ばし、花びらを撒き、献盃用のお酒を撒き、でもIさんご本人は下戸だったので良く飲んでいたコーヒーを撒き、ホグホーン(レースの時など海上で合図のために鳴らすもの)を鳴らして別れを告げた。BGMはIさんも我々も大好きな加山雄三さんの「海・その愛」。今は久米島に居る、私の元セーリングパートナーのマサさんもLINE電話を繋いで参加、一緒に涙した。
終わった後は葉山港にクルーザーを停めて、みんなで船の上でお弁当を食べながら、Iさんとの海の思い出話をご家族に聴いて頂いた。賑やかで名突っ込み役だったIさん、「それはさ~」と突っ込みたかったことだろう。
これからは、セーリングをする度にIさんに会えることになる。それはちょっと嬉しい。ダラダラ乗っていたらまた突っ込まれそうだけど。
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今月はもうお一人、会社でお世話になった大先輩も亡くなられた。67歳、お母様の介護を長くされていて、昨年秋に見送られて、漸くこれからご自身の自由な時間を謳歌する、という矢先の出来事だった。
その方は、私が入社後配属された事業部で一般職女性のまとめ役を担われていた女性であり、その後一般職から管理職に昇格された草分け的存在でもあった。
入社時、野猿のようだった私に呆れながらもユーモアを交えながら調教して下さった。好みのタイプは?と聞くと「医者か弁護士!」と豪語され、でもご自身が余りにしっかりされていたからか、独身を貫かれた。カラオケが大好きで歌が上手くて、お酒も強かった。もう一度、一緒に歌いに行きたかったなぁ。
一月に2人もお見送りするなんてことは人生で初めて。歳を重ねるというのはそういうことなのだと、喪服をしまいながら思った。
私自身はみうらじゅんさんに共感してこれからも「アウト老」で行こうと決めているけれど、肉体の衰えは止められない。
戦争も地震も含めて、明日は何が起こるのか分からないのだから、穴の空いたパンツをはくのは止めて・・・じゃなくて、明日死んでも悔いが無い様に、やりたいことはやりたいと思った時にすぐにやろうと改めて決意。
もう最近、こればっかり言っているような気がするよ。
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そんな訳で、今月、私の心と体の栄養になったもの。
キラキラのお日様と一緒に江の島までセーリング。
レコードコレクターによる、No Music No Lifeな人種のための素敵なカフェ。
築100年越えだということを最近知った、逗子が誇る宝物の長屋。
こちらは組合時代の戦友がやっているお店、恵比寿の「5Bottles」5周年を機に発売された、オリジナルのクラフトコーラ。キャリクラ酒場第13弾を開催した時にパチリ。
今回の主役は名コーチの本間さん。
人生のモットーは「適当」というしなやかさをお持ちの素敵なキャリア観だった。報告記事はこれからまとめるのでお楽しみに。
そして、今月はおめでたい出来事も。新卒の方から学ぶことも多い今日この頃。
美味しいものも沢山。
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これからどんどん良い季節になり、イベントも目白押し。
逗子コミュニティーパークではJazzユニットのKaleidonotesとして、土曜日のトリを演やらせて頂きます。
今年3回目のZushi Sailing Festival では副実行委員長として、企画準備と当日の陸上イベントの進行もやらせて頂きます。
是非、お時間があったら遊びにきて下さい!
























































































































































































































