楽天リサーチの自主調査結果:ジャヌビア強え | 血糖知を上げてみる?

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糖尿病から得た「血糖知」を語るブログ。

楽天リサーチ、僕も登録していますが、単に請け負ったウェブアンケートだけではなくて、楽天自らが企画して行なうアンケートもあります。

2013年12月2日に公開していた「糖尿病治療薬に関する調査」と題するアンケート結果によれば、使用している治療薬は「使用している薬の名前を知っている人の中で」という条件付きながらも、当ブログでもたびたび取り上げてきたDPP-4阻害薬が1型の13%、2型に至っては実に45%の人が使用していると回答しています。

GLP1受容体作動薬はぱっとしませんね。やはり、注射薬というのがネックなんでしょうね。

PDFをダウンロードすると比較的詳しい結果を閲覧することができます。7成分8薬剤あるDPP-4阻害薬のユーザ数の内訳は、シタグリプチン(ジャヌビア・グラクティブ)が239名で全体の68%を占めていました。

ジャヌビア・グラクティブのユーザ数が圧倒的だったのは、9月8日の当ブログ記事「DPP-4阻害薬ユーザ数ランキングアメブロ編」で集計した結果と同様でした。やはり先発薬の強みが、比較的大規模な調査でも確認されたということなんでしょうね。

以下の順位は、ネシーナ62名(18%)(報告書ではビルダグリプチンとなっているが、エクアが4番目に表示されているのでアログリプチンの誤りであろう)、トラゼンタ22名(6%)、エクア19名(5%)、テネリア7名(2%)、スイニー1名(0.3%)、オングリザ1名(0.3%)と続きます。

9月8日の当ブログ記事の結果と大きく異なるのは、ネシーナのシェアでしょう。楽天リサーチではネシーナがトラゼンタの約3倍ユーザ数が多いのに対して、9月8日の結果では逆に、トラゼンタがネシーナの約3倍となっているからです。

まあ、当ブログの調査の場合は、サンプルサイズが小さいことと、サンプリングバイアス(ブログの書き手という特殊性など)が影響したということも考えられますが、調査時期の違いというのも可能性としてはあるかもしれません。

楽天リサーチの結果は11月初旬に行われた調査によるものなので、現在のユーザ像を的確に述べた可能性が高いと考えると、DPP-4阻害薬(シタグリプチン以外)の勢力図は短期間に猫の目のように変わるということなのかもしれません。

これでSGLT2阻害薬がリリースされると、現在盤石のDPP-4阻害薬そのもののシェアもどうなるかわかりません。糖尿病治療薬市場からしばらく目が離せませんなあ。