そりゃあどこかのマスメディアの記事を読めば売上高とかシェアなんかは書いてあるんでしょうけど、直近の実態を知りたいと思いまして自分なりにできる方法でデータを集めてみました。
とは言っても方法はいたってシンプル。アメブロのブログ検索でDPP-4阻害薬の薬剤名を検索語に指定して、6月から8月までの3ヶ月間に当該薬剤名でヒットしたブログを片っ端から読み、ユーザの手記であるものをピックアップしたわけです。
で、8薬剤のユーザ数は次のようになりました。
順位 | 薬剤名 | 発売開始時期 | ユーザ数 |
---|---|---|---|
1 | ジャヌビア | 2009年12月 | 15 |
2 | トラゼンタ | 2011年9月 | 8 |
3 | グラクティブ | 2009年12月 | 4 |
4 | ネシーナ | 2010年6月 | 3 |
5 | エクア | 2010年4月 | 1 |
5 | オングリザ | 2013年7月 | 1 |
7 | テネリア | 2012年9月 | 0 |
7 | スイニー | 2012年12月 | 0 |
やはり先発の優位性は明らかでジャヌビアがダントツの1位。成分ランキングでもシタグリプチン(=ジャヌビア+グラクティブ)が圧倒的なシェアを誇ります。
意外と健闘していたのがトラゼンタでした。DPP-4阻害薬でも4成分目(2011年9月発売)と後発の部類ですが堂々の第2位。世界初の胆汁排泄型(つまり腎臓に負担をかけない)という特長の割に、長らく単剤使用しか認められていなかったのがネックでしたが、今年3月に「2型糖尿病」の効能を取得し併用薬剤のシバリが解けたことがユーザの使い勝手にとってプラスに働いていると考えます。
あと、7月に出たばかりのオングリザユーザの存在は「早っ」という感じでしたが、あとの薬剤はあまりパッとしません。今月、長期処方が解禁されたテネリアは田辺三菱と第一三共のMR総勢4000人を投入し「シェア拡大を急ぐ(ミクス,2013)」そうです。
まあ、ユーザではあるけれどもブログ記事に薬剤名を記述していないケースもあります。そういうケースでは当然ランキングにカウントされないわけで、実態を正確には反映していないのでは?というご指摘もごもっともです。
今回のランキングを正確に言えば、アメブロにDPP-4阻害薬の薬剤名を記したユーザ数のランキングということなんですけど、ざっと集められるデータで集計した結果なのでどうかご勘弁を・・。
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