先日行った、ハンドメイドバイシクル展で、フジチカさんのブースに立ち寄りました。

 

 

昨年、MAKUHALの施工をしたり、パンク修理の練習をしたりしましたが、

 

これでいいのかな?

 

と思ったり、実際に走っているときも、

 

実際にパンクしたらどうなるの?

 

と思ったり、いろいろと聞きたいことがあったので、この機会に聞いてみました。

 

 パンク修理について

 

以前、パンク修理の練習をしてみましたが、パッチがうまく入らなかったり、パッチの柄の部分が切れてしまったり、と結構難儀しました。

 

最終的には何とかできたと思いますが、本当にあの手順で良かったの?という疑問も正直ありました。

 

・・・ということで、

 

フジチカさんが見ている前で、実際に作業をして手順を確認してもらいつつ、いろいろ質問させていただきました。

 



まず、手順については問題ないとのことニコニコ

 

でも、パッチがなかなか入りにくいんですよね。

 

Q パッチをすんなり入れられるようにするには?

・空気が抜けていると入らないので、タイヤに空気を十分入れる。

・パッチにMAKUHALを付ける際、パッチの下側にたっぷり塗ると滑りやすくなって入りやすくなる。

 

なるほど。パッチの下側にはあまり塗ってなかったかも?

 

それから、チューブレスキューに嵌めたパッチを解放するのもうまくできない・・・

 

Q パッチを切り離そうと引っ張ると、パッチが根元から切れてしまったんですが?

・以前のパッチはそういうことがあったのでパッチを改良した。新しいパッチを使ってください。

 

パッチ変わったんですかー?と思ったら、

 

いまお使いの古いのは捨てて、これ使ってください


といって、パッチを10個ほどタダでいただきました。ありがとうございます!びっくり

 

 

Q その他注意すべきことはありますか?

・最後にカッターでパッチを切る際、柄が残っていると走っているうちにパッチが押し込まれてしまうので、ツラギリギリで切るようにしてください。

 

 

 MAKUHAL施工について

 

MAKUHALの施工はいちおう問題なくできたつもりですが、施工後に空気漏れすることもあったので聞いてみました。

 

まずは、MAKUHAL施工してある状態で、さらにMAKUHALを入れて抜き取る作業(追施工)について。

 

Q 前後のタイヤで空気漏れの早さが違うので、早く漏れるほうを追施工しましたが?

・問題ない。むしろ正しい処置。MAKUHALは基本的に空気抜けが大きくなるまでメンテフリーだか、空気抜けが増えたと思ったら追施工すればよい。

 

膜を張った上にさらに膜を張るのは問題ないようです。

 

次は、施工直後にタイヤのサイドからの空気漏れで細かい泡が出る現象について。

↓こんな感じになるやつです。

 

 

Q サイドのケーシングから細かい空気漏れするのは問題ない?

・その後、大きく空気漏れしないようなら大丈夫だが、おそらくビードのところの施工がうまくできていない可能性がある。ビードの施工手順は、昨年変えている。

 

まず、タイヤのサイドの話なのに、ビードの施工が関係あるの?と思ったのですが、サイドのケーシングから漏れてくるのは、タイヤの内側のその部分で漏れているのではなく、ビードから漏れているとのこと。

 

 

ビードのところの黒い点々に見えるのが繊維で、ここから漏れた空気が繊維を伝わっていって、サイドから外に出るのだそうです。なので、この繊維の黒い点々のところの施工がうまくってないと、ケーシングからの空気漏れで、細かい泡が出るらしいびっくり

 

ビードの施工って、こんな感じに、ビードを上げる前にタイヤとリムの間にMAKUHALを流し込むやつでした。

 

 

でも、このやり方は古いのだとかびっくり

 

改定された手順↓で、6番と7番がその手順だそうです。

 

 

ビードを上げる前にMAKUHALを注入して、タイヤをつまんでビチャビチャとビードをMAKUHALに浸すのだそうです。

 

そんな話、聞いてないよ~ガーン

 

おまけにこのやり方のほうが、MAKUHALが下に流れ落ちないので、使う量も節約できるんだそうな。

 

手順はいろんな人の意見を聞いて、随時変えてますので、ときどきホームぺージのほうを見てください

 

だそうです。

 

 施工後の話

 

MAKUHAL施工したタイヤを使っているときの話です。

 

Q 例えば1週間置いたときの空気漏れは、シーラントのときと同じくらいですか?

・シーラントよりも空気漏れは少ないとのデータが取れています。

 

そもそも↑の質問は、うちのMAKUHAL施工タイヤが、それまで使っていたMAVICのシーラントとほぼ同じくらいだったので聞いてみたのですが、どうやら漏れ過ぎらしい・・・

 

そのデータというのがこちら。

 

 

開始時点の空気圧がMAKUHALだけ高いので紛らわしいですが、その分を差し引いても(マイナス50kPaしても)確かにMAKUHALのほうが空気漏れが少ないようです。

 

もしかして、ビード部分の施工をやり直せばこんな感じになるのかも?

 

続いて、走行中にパンクしたときの話。シーラントの場合は穴を塞いでくれますが、MAKUHALは?

 

Q 走っているときにパンクしたらどうなりますか?

・空気が抜けていくうちにマクハルの膜の穴も小さくなっていき、空気圧がある程度下がったところで空気抜けが止まることが多い。なので、パンクしても何とか走行できることが多い。

 

シーラントがないのでパンクしたら空気は最終的に全部抜けてしまう(走行不能になる)と思っていましたが、実際には何とか走行できる程度に空気が残るらしいです。

 

パンクしたら、一番上に書いた修理になるわけですが、ちょっとした穴ならMAKUHALを補充して穴を塞げそうです。それってアリでしょうか?

 

Q パンクしたときにMAKUHALを補充して穴を塞ぐのはOK?

・それでも一応穴は塞がるが、そのやり方は推奨しない。

 膜が張られた上に少量のマクハルを入れると、その残ったマクハルが飛び散り、膜の上に段差ができてしまう。そこがたまたまパンクした場合、その段差が修理のときにパッチが穴を塞ぐのを邪魔して修理できなくなってしまう。やるならマクハルを全部入れて、全部抜き取る(つまり追施工)必要がある。

 

あまりよろしくないようですね。


パンクした状況にもよりますが、あと少しで家に着くっていうような場合は、修理せずに残った空気で家まで走って帰るのが現実的かなと思いました。
 


ニコニコ

そんなわけで、今まで知らなかった、有益な話をいろいろ聞くことができました。

 

特に、ビードの施工は、時間があるときにやり直ししてみようかなと思います。

また、いただいた改良パッチは、さっそくツールケースの中のものと交換しておきました。

 

おそらくサイクルモードなどでまたお話を聞ける機会もあるかと思いますので、また何かあればフジチカさんのブースに寄らせてもらおうと思います。