ゴジラ×コング 新たなる帝国 | にしくんの映画感想図書館

にしくんの映画感想図書館

超個人的な映画感想ブログです。
観た作品のレビュー、映画祭・映画賞情報、アカデミー賞予想をメインにします。
作品レビューについては基本的にネタバレ有でなおかつ個人的な感想です。

宜しくお願いします!

★★★★★★☆☆☆☆

2024年

監督  アダム・ウィンガード

出演  レベッカ・ホール  ブライアン・タイリー・ヘイリー

 

ゴジラとコングが暴れまわってる姿を見れればそれでいい

 

怪獣と人類が共生する世界。未確認生物特務機関「モナーク」が異常なシグナルを察知したことを発端に、ゴジラが君臨する地上世界とコングが生きる地底世界の2つのテリトリーが交錯し、ゴジラとコングが激突する。しかし、その先には人類にとってさらなる未知の脅威が待ち受けており、怪獣たちの歴史と起源、さらには人類の存在そのものの謎に迫る新たな冒険が繰り広げられる。

 

「モンスターバース」シリーズの5作目。監督は前作『ゴジラ VS コング』に続きアダム・ウィンガード。出演はレベッカ・ホール、ブライアン・タイリー・ヘイリー。

 

気が付けばモンスターバースも5作目である。前作では遂に激突したゴジラとコングだが、本作では予告編でも描かれていた通り、ゴジラとコングが共闘する内容となっている。とは言っても前作でメカゴジラが出てきた際も共闘はしているのだが。

 

本作においてストーリーがどうだこうだというのは、正直言うと野暮だ。ゴジラとコングが出てくる、そして敵を相手に暴れまわる。それで良いのだ。ゴジラとコングが共闘する前に再会して、いきなり一発喧嘩をぶちかますのは笑えたが、まぁライバルというのはすぐに力比べをしたくなるものだろう。

 

肝心の敵である赤毛のコングだが、残念ながら前作のメカゴジラに比べると幾分かそのインパクトは落ちてしまっている。まぁこればかりは仕方ないか。こいつは冷凍光線を吐くモンスターを使役しているが、やはり強敵感は思ったほど無いのが残念なところ。

 

今回は特にコングの表情がよりよく見えるような描写が多く、そこはある種コミカルな感じも出ていて面白かった。ゴジラと喧嘩していたところをモスラに宥められる様に中断させられるのも面白い。

 

物語の整合性などはもはやどうでもよく、むしろ退屈な方なのだが、それを吹き飛ばしてくれるのはゴジラとコングの暴れっぷりだ。結局これが観れればある程度の満足は得られるのである。それが全ての映画なのだ。ここまで頭を使わない映画があっても良いだろう。

 

敵同士が共闘して、世界を救うというのは日本で言うところの「ジャンプ漫画」の王道パターンの一つ。『ゴジラ -1.0』とは違い、物語を一切無視しても問題ない、ゴジラが暴れまわるだけのモンスターバトル映画が観れるというのも、まぁ悪くないと思うのであった。

 

(C)2024 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.