小林もと果 一人芝居「父亡き後、母に守られて」。原作者の夏目幾世さんご家族にもいらしていただいて、夏目さんより「今日はちょうど父の命日」とのお言葉。会場の皆さんも涙なさっていました。小さな空間に、大きくない(!)もと果をどうお見せできるか? とスタッフと考えた、初めての試み、十字舞台。客席の位置によって見え方も違いましたが、できるだけ360度を意識して芝居をしてもらうようにしました。もと果だからできる「背中の芝居」も意識したつもりです。
また、皆さんのご感想をいただけたら嬉しいです。

以下、館にいただいたアンケートです。
【生きているってすごいということが、100回くらい伝わりました。】
素晴らしいお言葉をいただきました。嬉しいです。

・小林もと果さんの迫力ある演技、とても素晴らしかったです。

・1人芝居を初めて見ました。演じるのは難しかったと思います。引き揚げの状況は、引き揚げ場所により、苦難の大きさ、ひどさ加減は様々だと思うが、生きて帰れたことは、奇跡に生かされたと思っています。私もおにぎり一つと取り替えられず、母が守ってくれたおかげで現在(78才)まで生きてこられました。

・今回来たのは2回目です。小林もと果さんの演じた、父が亡くなったという場面で泣いてしまいそうでした。おばあちゃんは、1年生の時(現在3年生)に亡くなったので、生きているってすごいということが、100回くらい伝わりました。感動しました。ありがとうございました。

・一人芝居を観て、戦争についての現実を改めて知りました。これほどまでの体験は、他のどの資料より心に訴える。そのことがわかった事がとても大きかった。

・戦争中自分も子供だったので、父が背広から軍服になり、ゲートルをまいていたのが不思議な気がした。満州に行き、軍隊の行列を見て「お父ちゃーん」といってしまいました。もと果さんのお芝居良かったです。展示とこういう組み合わせがあって良かったです。