今年の東大の入学式での藤井総長のスピーチが掲載されていた。

 

 

長いし難しいな」(個人の感想)。

 

読み返してみると、受験を経験してきた親として、そして長く会社でサラリーマンとして働いてきた一人として、見過ごせないメッセージがあるようにも思う。

 

ものすごくシンプルに言えば、「知識を覚えるだけで終わるな、自分で新しい見方をつくれる人になれ」という話だと自分なりに理解した。

 

これは実は社会に出てからの話にかなり近いと感じる。

 

社会人になって実感するのは、大学で学んだ知識よりも、「どう考えるか」「どう人と関わるか」の方がはるかに重要だということがある。

 

仕事では正解が用意されていないことが多いし、お客さんのニーズも一様ではない。

 

その中で、相手の立場に立って考えたり、状況に応じて見方を変えたりしながら、解(だと思うこと)をてさぐりで追及する毎日。

 

そう考えると、総長が言う「物差しを自分でつくる」というのは、かなり現実的な話のようにも聞こえてくる。

 

もちろん、決められた評価軸にうまく乗っかることも大事なんだけど…。

 

多分それだけじゃない。

 

一方で、塾とか受験や中高一貫校での学びは、どうしても「正解を出す力」に寄りがちになる。

 

点数という分かりやすい基準がある以上、親も子もそこに向かわざるを得ない。

 

そこからは逃げられない。

 

少し意識したいのは、日々の中で「なぜそう考えたのか」を言葉にする機会を持つことかもしれない。

 

すぐに結果に結びつかないかもしれないが、後から効いてくるように感じる。

 

受験は大事だし、現実から逃げることはできない。

 

ただ、その先にある世界を少しだけ意識しておく。

 

そのバランスをどう取るかが悩みどころのように感じた。