大学受験は、あくまで本人の受験。
社会に出てから振り返っても、やはりそう感じる。
親が代わりにできることは、ほとんどない。
とはいえ、何もしないわけにもいかない。
最近は論述問題が増え、総合型選抜の広がりもあって、小論文対策の重要性は確実に上がっている。
塾に行くべきかどうか、悩む家庭も多いだろう。
自分は文系で、小論文のある入試を経験したが、最後は「自分で考えて書く」しかなかった。
では、そもそも塾は必要なのか。
自分で調べて、考えて、ある程度書ける子なら、学校や最低限の添削でも十分戦えると思う。
一方で、言葉にならない、手が止まる、気分に左右される——こういう状態なら、外の力を借りた方が早い。
小論文について一つ強調しておきたいのは、これは単なる作文ではないということだ。
名文を書く試験でもなければ、文芸的なセンスを競うものでもない。
あるテーマに対して、自分の立場を決め、根拠を示し、筋道立てて説明できるか。
問われているのは、考える力そのものだと思う。
だからこそ、「それっぽく書く練習」をいくら重ねても、なかなか点には結びつかない。
塾もいろいろある。
自己分析を深めるタイプ、小論文の論理構成を鍛えるタイプ、モチベーションを支えるタイプ。
一見何でもやってくれそうだが、実際には得意分野は分かれている。
気になるのは、やはり結果につながっているかどうかだろう。
「成長した」「良かった」という口コミは参考になるが、それだけで判断するのは危ない。
それと、小論文に関して言えば、「どれだけ書いて、どれだけ直せるか」はかなり重要。
当然ながら相性もある。
自分で進められる子に細かい管理は不要だし、放っておくと進まないタイプには伴走が必要になる。
会社の就活でもよくあるが、誰かに作ってもらったような文章は、面接で少し深掘りされるとすぐに見抜かれる。
小論文も同じで、最終的には「本人の言葉かどうか」が問われるのだと思う。
親としてできるのは、「それってどういうこと?」「なんでそう考えたの?」と問いを投げることくらいなのだが、これが意外と難しい。
このあたりの距離感は、正直いまだに手探り。
親も子も迷いながらやっていくしかないのだろう。