問題を解くまではいいが、答え合わせをして間違えると、落ち込む、苦痛を感じる、拒絶反応が出る、学習意欲がなくなる…。
中学受験の専門家によれば、そうした子どもの割合が多いのだという。
まさに、ウチの子がそうだった…。
さすがに、「間違えた問題を消してなかったことにする」はなかったが。
問題を間違えると、椅子からずり落ち、時には寝転がって悔し泣き、あるいはプイっとどこかに行ってしまう…。
小6になってもこんな光景が繰り返されていました。
超負けず嫌いの性格と悪しき完璧主義に囚われていたと思います。
初期の頃は、手を変え品を変え、慰めの言葉や励ましの言葉をかけ続けていましたが、ほとんど効果はありませんでした。
あまりに情けなくなり、親がヒートアップしたことが何度もありました。
専門家によれば、受験にからむ親子バトルの中で最も発生回数が多いのが「答え合わせと間違い直し」なのだという。
中学受験の「鬼門」なのかもしれません。
どうすればいいのか?
我が家の場合、子どもが落ち着くまで「ひたすら待つ」しかありませんでした。
注意したり、ましてや怒っても、何の解決にもなりませんでした。
それどころか、ますます子どものやる気はなくなり、親子の関係は悪くなり、こっちも疲れるし、ホントにロクなことがありません。
こんなとき、
「マルがついたところをまず褒めよ」
「答えが違っていたとしても途中までできていてればそれを褒めよ」
と専門家は言います。
それを積み重ねていくことで、自分は大丈夫なんだ、と安心するということのようですが…。
マルがついていたところはいいんですが、それでもバツは受け入れることができない。
バツになる=「ダメな自分」がどうしても許せない、と言っていました。
ひとつでもダメなところがあると、全否定。
途中までできたことを評価しても、「答えが合っていなければ、それまでの努力は全てがムダで意味がなかった」と取りつく島もない状態…。
だから、ホメホメ作戦も効果がありませんでした。
「自分は何でも上手くできる、そうあるべき、そうでなくてはならない」と思うこと自体がおかしく、とても傲慢で思い上がった考え方だと思いましたが、言って聞かせて直るものでもないので、呆れつつ、心が成長するしかないと諦めました。
そんな子も、中学生になって、さすがに少しずつ大人に近づいてきましたが…。
Noteでも情報発信しています。
(親子で中学受験に挑んだ3年間の激闘の記録)
(参考)