子どもの受験前、学校見学にいくつか足を運び、実際に子どもが通い始めてからも、他の保護者や子どもの友達から別の中高一貫校の話を聞く機会が増えた。

その中で感じたのは、「同じ中高一貫校でも、ずいぶん違う」ということだった。

偏差値帯は近いのに、雰囲気も、勉強の進め方も、子どもたちの様子もかなり違う。

どの学校もそれぞれ良いのだが、「合う・合わない」は確実にある。

ただ、それをどう整理すればいいのかが難しい。塾の説明や学校案内を聞いても、どこかしっくりこない感じが残る。

そこで、思い切って2つの軸で見てみると、このモヤモヤは少し整理できる気がする。

一つ目は「問題タイプ」。思考・探求型か、情報処理型か

思考型は、問題数は少ないが一問一問が重く、ひらめきや構造理解を問う。

一方、基本問題型は、量をこなしながら精度を上げていくタイプで、知識量や処理力がそのまま結果に出やすい。

もちろん多くの学校はその中間にある。

ここで面白いのは、この違いが単なる出題傾向ではなく、その学校の教育思想をある程度映しているように見えることだ。

何を「できる」とみなすのか。思考の深さなのか、処理の正確さなのか。

入試問題には、その学校が6年間で育てたいものが、わりと素直に出ている気がする。

二つ目は「校風」。自由・自主型か、管理・面倒見型か

前者は、生徒に任せる部分が大きく、自由度が高い。一方、後者は、学習や生活を学校側がしっかり支え、細かくフォローする。

こちらは、学校と家庭の関係の取り方に直結する。

どこまで任せるのか、どこから親や家庭が関わるのか。

受験後の6年間を考えると、ここは意外と大きい。

正直、このあたりは入ってみないとわからない部分も多い。

この2軸で見ると、学校は4つのゾーンに分かれる。どれが上という話ではなく、「どの環境に身を置くか」の違いに近い。

同じ学力帯でも、ここが合うかどうかで過ごしやすさは変わる。

教育専門家による体系的な分析ではなく、あくまで一人の親としての実感ベースの整理だが、自分としてはこの見方は案外しっくりくる。

この見方がすべてを説明できるわけではなく、同じ学校でも、学年やクラス、本人のタイプで体感はかなり変わる。

ただ、だからこそ、自分なりの軸で見てみる意味はある。

「なんか違うな」と感じるズレが、あとから振り返ると意外と当たっていたりもする。

次回以降、この4つのゾーンを一つずつ見ていく。まずは「思考・探求型×自由・自主型」の学校から。