すっかりご無沙汰でお久しぶりになります。
最後の更新からおよそ6ヶ月・・・。
予想していた通り、春からの新生活には慣れたり慣れなかったり。
映画を見さえすれば、気持ちは盛り上がって更新したくなるのに、
ストレス発散のためか、連休は小旅行に行ったりしてやけにアクティブになってしまった私。
余裕ある社会人にはまだなれてない!<(^∇^)>エッヘン ←
でもこうして更新したということは、そうです。
見たのです。(<●>言<●>)
卒業前に、前半だけ見て返却しなくちゃいけなかったやつの続きがきになってたので、それ見ました。
いやーよかった。
きっかけ残してて。
逆を言えば、それが無かったらまだ映画ロスだったかもしれない・・・
ほとんど友だちが見てるとはいえ、少し反省しよう私・・・(;^_^
2005年のスペイン映画。
スペインで制作されたが、作中の会話は全部英語。
スペインの女性映画監督・脚本家、イザベル・コイシェの作品。
タイトルからよくあるハートフル系だと思って見たら痛い目みる。
関係ないけどゆゆか初鑑賞のスペイン映画。
・あらすじ
工場で働くハンナは、働き者ではあるが誰とも関わりをもたず孤独な毎日を送っていた。
全く休みをとらずに働くハンナに、上司は無理にでも休暇を取らせる。
その休暇中やって来た港町で、至急看護師が欲しいと携帯で話す男を見かける。
ある海底油田掘削所で火事が起こり、重傷を負った男性を看護する人が必要らしい。
看護婦として名乗ったハンナは、すぐに掘削所に向かう。
患者のジョゼフは重度の火傷を負っており、さらに一時的に目が見えなくなっていた。
そんなジョゼフや、採掘所で働く心優しいコックのサイモンに、徐々にハンナは心を開いていく。
・映画の点数 ★★★★☆
・見終えての一言
「その人か!」
・感想
いやもう、泣いた泣いた(ノ_-。)
ボロ泣きはしませんでしたが、画面見るために涙拭くの必死でしたよ。
しかも保湿ティッシュだからすぐ吸いきれなくなって・・・ってどうでもいいな。
全編通して、静かに物語は進んでいきます。
それはもう、光の速度に逆らってるんじゃないかというくらいゆっくりと。
短気な人は絶対見れないねこの映画。
最初はハリウッド映画かと思ってたんですが、カメラワークや場面の移り方に違和を感じて、スペイン映画だと知って納得しました。
この作品が公開された当時、周りにもいい映画らしいと知っている人がいました。
王様のブランチで紹介されたのだったか、理由はよく覚えてませんが、タイトル通りだと思ってると痛い目みるぞというのはその時知りました。
本当に痛い目みるよ。
冒頭、ハンナの勤務風景で、いきなり音が消えるシーンがあります。
故障じゃありません。
ハンナは補聴器のスイッチを入れないと耳が聞こえないんです。
だから普通は耳あてをしていないといけないくらいうるさい工場でも、ハンナだけは補聴器を切るだけ。
耳が聞こえないというだけでもハンナの過去に何かあったんだと予感させるには十分ですが、聞こえないからといっても、騒音を耳に伝わせるのは器官とか脳によくないのではないか?
私はそう考えて、ハンナが自分のことを大事にしていないことも気になりました。
それを見た後だと、ジョゼフやサイモンと関わって人間らしさを取り戻していくハンナは、ヒビがはいっていく繭を連想させました。
そしてジョゼフに告白して明らかになる、ハンナの孤独の日々の理由、石鹸と貧しい食事の理由。
そこからクライマックスまでの流れにひっかかりを覚えるという人もいますが、私はこれでいいんじゃないかと思いました。
だって二人のそれからがとても大変なことは火を見るより明らかで、お互いわかってるんだから、チャレンジに踏み切る時は短くていいんじゃないかと思うんですよ。
まあ意見は人それぞれですが、
最初からずっとタイトルを意識しつつ見てください。
これは意見に関わらず絶対そうすべき!
「その人か!」の謎が解けます。
ハンナ役のサラ・ポーリーはちょっと虚無的に見せる演技が良かったです。
だんだん笑顔が増えてハンナがきれいになっていくのも、メイクのせいだけじゃないでしょう。
本人は反戦運動に熱心な女優らしいです。
「ミスティック・リバー」では一番演技下手なんじゃないかと思ったティム・ロビンスも、この作品では朴訥な感じが掘削作業員のオッサンにぴったりでした。
・印象に残ったシーン
「素敵な傷跡ね」
「ああ 言われたよ」
「じきに目立たなくなるだろうと」
この会話、これだけ聞くと普通のやり取りだと思えるんですが、
このセリフが作品全ての象徴のように思われてグッときました。(ノ_-。)
・作中に登場するファッション
特にないなあ・・・。
ハンナの目に見える回復としてのアイテムみたいなものだったので。
・総評
傷跡は、目立たなくなる。
「戦争の未経験者は語りたがり、経験者は口をつぐむ」。
そう言ったのは、ある兵士。
そうやって経験者の傷は少しづつ少しづつ、目立たなくなっていってしまうんでしょうね。
何十年も後で、またこの映画は見るかもしれません。
ラストで味わう寂寥感が、なんとも言えない作品の後味になります。
