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りくのさかな

映画感想記として再開しました。

でもすきなものやこと、日常も書いていきたい。

年に一回は旅行にいってます。前世はぜったいネコ。

ご無沙汰です(^o^)ノ

足繁く見にきてる人なんていないと思うので、もう開き直ることにする。

ここは私の日記だと思えばいーんだ。そーだそーだ。

 

・・・・・・・・・っていったって限度があるけどね。

 

最近はラブロマンスじゃつまらなくなってきたので、ちょっと変わったのを見るようになりました。

でも終わり方がもやもやだとスッキリしないなあ。

そういう点では、恋愛ものは優秀な消化剤なので、すぐ元の趣味に戻ると思われる。

 

今回はもやもやの2本立てです。

最早ここに書いて吐き出すしか術がないので更新できました。(^_^;)

 

 

 

「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」

2014年の米英製作映画。

分類としては歴史スリラーらしい。

第二次世界大戦中、解読不可能と言われたドイツ軍の暗号文”エニグマ”の解読を成功させた天才数学者、アラン・チューリングの物語。

多くの登場人物は実在し、ストーリーも事実を基にしている。

ノルウェー出身のモルテン・ティルドゥム監督の英語圏デビュー作。

 

 

 

・あらすじ

1951年、ケンブリッジ大学の数学教授であるアラン・チューリングの家が荒らされ、刑事がチューリングに聞き取りをしようとするが、チューリングは何も盗まれた物は無いと言い張る。

チューリング自身に何かやましいものを感じた刑事は、独自に彼の経歴を調べようとするが、何と彼の経歴は何らかの理由によって機密扱いにされていた。

それは誰にも知られることがなかった、彼が大戦中に成した偉大な業績が関係していた・・・

 

 

・映画の点数 ★★★☆☆

 

 

 

・見終えての一言

「どーゆう終わり方だよ」

「日本人(私)には難しい」

 

 

 

・感想

※ネタバレありです。

まず最初に、ベネディクト・カンバーバッチの演技はとても良いです。

良いです。大事なことなんで二回言うけど。

多分アスペルガー症候群だったといわれるチューリングの、人と上手く関われなくてしょぼしょぼしている感じがよく出てるし、どうしようもなく孤独で、辛くて仕方がない終盤の方も泣かせてきます。

 

でもこれってチューリングですか?

 

あくまでフィクションなんだから、うるさくいうのも野暮だとわかってるんだけど、何年も粘り強く正解のわからない暗号解読マシーンを作り続けられる性質には思えんのよ。

あと交流シーンも少なくて省略されすぎでは。

もうちょっと回想シーンでも、どこかの芯に通ってる強さっていうのを見せつけて欲しかったなー。

そしてチューリングの主な業績は人工知能の父であることっていうのもわかってるけど、他にも数学者として色々発見してるってこと強調してあげてもよかったんじゃないかな。

なんか哀れが立ち過ぎてて・・・。

それともケンブリッジってだけで説明なしでOKなの?日本人にはわからん。

 

そう、この映画ってつまり、日本でいう手塚治虫みたいな。

一部の人にはその業績がどれだけすごいことかよくわかっていて、ほぼすべての人類に恩恵を与えてるし、すごいと言われるけれど、誰もそれがどうやって開発されたかわからない。

特に外国人には理解できないような展開の仕方で見つけたのだろう。

だから天才と呼ばれるし、天才がどれだけ苦悩していたかはわからない。

 

えーとつまりなにが言いたいかっていうと、日本人である私にはよくわからないんです。

エニグマを解読した後の登場人物たちの心の動きが。

だって戦争は良いものじゃないって教えられたんだもん。

同性愛も厳重に処罰されたりしないしね。

 

チューリングが何を思い、どんな夢を見て死んでいったか。

(映画では断じられているけれど事故という説もあります。)

彼は本当に寂しかった?

彼には本当にクリストファーしかいなかった?

そんな訳ないと思う。

だって少年期の感情を本当に引きずってる人間ってもっと壊れてる筈だもん。

とにかく、なんか納得のいかない映画でした。

 

 

 

・印象に残ったシーン

 

「あとにするよ」

 

 

ラストで、ジョーンがチューリングを訪ねてきて、会話をするシーン。

チューリングの気を紛らわせるためにクロスワードパズルをやろうと言った後の、微かに失望のようなものが浮かんだ表情がたいへん印象的でした。

 

 

 

・作中に登場するファッション

スーツがビシッと決まってるヒューもかっこよかったけど、ジョーンの服もかわいかった!

特にニットが、今では全然見ないようなデザインで興味深かったです。

さすがにあれは作れないねσ(^_^;)

 

 

 

・総評

忘れられていた一人の天才数学者の物語。

 

 

タイトルの「イミテーション・ゲーム」とは、直訳で”模倣するゲーム”。

チューリング本人が1950年に書いた論文で考案しているテスト。

つまりそれこそがコンピュータの元祖。

コンピュータの開発によって人類はありえないほど多くの技術を獲得した。

それは生活に役立ったり、命を助けたり、奪ったり。

だから私はこの映画、チューリング自身を量りかねているのかもしれない。

偉人か、死神か。

どちらでも彼が天才だったということ、それだけが確かなことだ。