途中下車の旅 その1 (訂正あり) | 瑠璃色の空

瑠璃色の空

のんびりと日々の思いをつづります。

実家からの帰りは新幹線で。

久々の途中下車の旅は、

朝倉彫塑館へ。

 

彫刻家 朝倉文夫の作品や

アトリエなど見学できます。

 

  

 

庭園を囲むように建つ、

アトリエや書斎などのある、

コンクリート造の建物と

木造の住居を見ることができます。

屋上庭園も見学できました。

 

  

 

反対側には大きなオリーブの木。

スカイツリーも見えます。

 

  

 

 

アトリエでの彫刻の展示は、

「女性像」でした。

5mもある大隈重信像や

重要文化財の「墓守」の、

ブロンズ像バージョンの展示もありました。

(重文の作品は、石膏像に着色したもの)

 

部屋全体を取り囲むようにある

書棚が圧巻の書斎。

天井まである造り付け。

応接間を抜けて、

廊下をぐるりと進むと、

住居につながります。

 

どの部屋からも庭が見えるのは

とても贅沢な作り。

五典の池のある中庭を眺めると

とてもゆったりした気持ちになります。

 

庭のほとんどが池で、

仁義礼智信の石が配置されています。

朝倉は、池の清らかな水を眺め

精神を浄化して、

作品制作をしていたそうです。

 

印象に残ったのは、

廊下の窓ガラスの桟の四隅が

曲線だったこと。

縁側や和室の中にも

曲線のデザインが取り入れられています。

 

3階の和室に展示されていた

朝倉本人作の、折り畳める円卓。

たくさんの人が集う時のため

大きく作ったのでしょう。

座卓も四角ではなくて丸。

 

建物、内装、家具調度品、

全てに朝倉のこだわりを感じました。

落ち着いた美しさです。

曲線のデザインから受ける

柔らかな印象。

ここで生活し、

彫刻の制作をしていたのですものね。

こんなお家に住んでみた〜い。

 

3階にある蘭の間には

(蘭の栽培をしていたお部屋)

「猫」の展示が数点あります。

ここは写真可でした。

 

窓も手すりも階段のタイルも

ほんとうに素敵♡

 

  

 

  

 

  

 

彫刻はもちろんのこと、

建物もとても見応えがありました。

 

そうそう、

和室に飾ってあった小さな彫像。

添え書きを読むと

海老名香葉子さんの曽祖父さまの像。

東京大空襲の後に、

焼け跡から掘り起こし

修繕に出された物だそう。

焼けこげて穴が空いています。

朝倉が改めて鋳造した物を渡したので

こちらに飾られているそう。

 

書斎の書棚の本のこと

飾られている書、

茶室の船底天井などなど

書ききれないほどの展示でした。

 

ホームページでは、収蔵作品や、

建物内部、庭を見ることができます。

 

また行きたいなぁ(^.^)