府中市の対岸となる稲城市の田んぼを見にいった。府中市と同じように江戸期に開設された灌漑用用水が存在している(大丸用水)。

・両用水とも規模は同様だが、取水口から排出口の高低差が異なる。

・府中用水は今でも水田向けが半分だが、大丸用水は果樹栽培が大きい(稲城の梨)

 

大丸用水の河口堰跡

・是政橋、南武線鉄橋の上流の多摩川右岸

・洪水リスクを軽減化するため、取水堰を改築中である(秋冬のみ工事)。

(参考:農水省資料より)往時の状況 

 

南武線の下を通過

 

 

 

南多摩駅前のヤッターワン像(タイムボカンシリーズ)

・著名メカニックデザイナー大河原邦男氏が稲城出身・在住に因むんだもの

 

分量橋

・取水堰で引き入れた大丸用水を最初に分水している分量樋。

・右:大堀(大丸村用、暗渠化、三沢川に至る)、左:菅堀(他村用)

 

菅堀

 

支流が多く、交差も生じている

 

 

左:押立堀 右:菅堀

 

ケヤキの池広場周辺

・このあたりの水田はこの一画のみ

 

主力部分は休耕田か。たぶん近年のことではないか。

 

 

徐々に果樹園が出てくる

 

左:菅堀(矢野口で多摩川に合流) 右:新堀(三沢川と二ヶ領用水に合流)

 

大丸庭園付近の水田

・背景は東京電力PGの送電線:西北線25号鉄塔。

・西北線:(Jパワー)西東京変電所→(東京電力)新多摩変電所、275kV(超高圧)

 

 

雁追橋跡

 

 

いちょう並木通り通りを越えて、押立堀を見に行く

・多摩川堤防沿いのおアカシア通りを流れる押立堀、自然な印象

 

多度神社

・1784年(天明四年)に、伊勢国の多度大社から分霊を勧請して祀ったもの
・天明3年には、①多摩川大洪水(世田谷方面が被害)、②浅間山の大噴火を目撃し数日に亘る降灰が生じて民心が恐怖に陥ったため、神社を建立。

 

 

アカシヤ通りと多摩川堤防に挟まれて流れる「谷戸川」

 

ここから、矢野口駅まで約2kmを歩く。途中に梨園が多かったのが印象的。大丸用水は水量が減少し淀みがち(高低差が小さいためか)。

 

矢野口駅前の「稲城なしのすけ」

・稲城市のマスコットキャラクター。大河原邦男さんの作品。