小田急電鉄座間駅→鈴鹿明神社→座間神社→相武台前駅

座間駅は、相模川の河岸段丘の中段で標高50m程度。ここから梨の木坂を下り、河岸段丘の下段の鈴鹿明神社(標高30m程度)へ。

 

<鈴鹿明神社>

(立地)座間市に鎮座する神社。旧郷社。県神社庁献幣使参向神社。

    境内の一部から縄文時代の遺跡が出ている。かつては水田の中に立地。
(祭神)伊邪那岐命、あとで素戔鳴尊、過去には牛頭天王
(創建)伝説では西暦500年半ば。『正倉院文書』では天平年間(729年〜749年)には当地は鈴鹿王の所領であったことにからするとその頃には遡れそう。

 

(有鹿神社との説話縁起)
欽明天皇の御代(500年代半ば)、伊勢鈴鹿から当地に遷ってきた鈴鹿神は豊かに暮らしていた。相模国勝坂の有鹿神は財宝を横取りしようとして争いになった。諏訪明神と弁財天の加勢で鈴鹿神が勝利し、有鹿神は上郷(相模川沿い)へ追い払われた。
*諏訪明神:今でも梨の木坂に鎮座

*弁財天:この当たりは湧水が多く複数の弁財天が祀られている。

 

境内社のひとつ:この水は後述する湧水が元

 

(拝殿)立派です。

 

鈴鹿明神社の周囲から座間公園に続く散歩道

 

<龍源水ホタルの公園>

・この奥の湧水がある。

 

 

龍源寺弁財天の案内板に従って墓地の方向に向かうと、こんな流れ。

 

ここが湧水箇所。河岸段丘の際から出ている。

 

<龍源寺弁財天>

これって目黒区あたりでも見た覚えがある

 

<龍源寺本堂>

・縁起“桜田伝説”に登場する渋谷高間(武士)が富士山公園の西側に建てたものを弘治年間(1555~1557)に現在地に移転。墓地の脇に湧水と弁財天がある。

 

<鈴鹿の泉>

・龍源院の本堂の北側にある。私有地のため立入禁止。

 

 

 

この小径の両側は大きな家が多い、

 

<番神水公園>

 

 

<番神堂(番神水)>
日蓮上人が刀匠、鈴木弥太郎貞勝の良い水が欲しい、との願いを承け、三十番神を勧請して地面をうがった所、清水が湧出。番神堂を建て神々を祀った。

 

この崖下から湧出

 

<法華塚の日蓮大聖人銅像>
・龍ノ口の法難では、刑吏の太刀に落雷し太刀は砕け散り処刑を免れた

・その太刀をつくった鈴木弥太郎が日蓮に帰依し、身延山に向かう日蓮を招いた場所がここで、座間公園の入り口辺りに日蓮大聖人像が立つ法華塚がある。

 

<座間神社>

(祭神)元々は飯縄権現だが、神仏分離により日本武尊

(縁起)欽明天皇の御代(五三九~五七一)。悪疫が流行した折に飯綱権現の化身である白衣の老人が現われ、崖下に湧く清水を使うようにすすめた。悪疫はやんだ。

(立地)河岸段丘上で、大鳥居は下段で、本殿は中段(50m)。急な石段あり。なお、裏側が米軍の座間キャンプに接する。境内の湧水は見るのを忘れてしまった。

(拝殿)

(境内社の「伊奴寝子社」)

2012年に創建された全国でも唯一のペットたちのための神社。かつては養蚕が盛んな地域であったため蚕神社として祭られていたが、時代を反映して変更。ペット同伴での参拝も可能。

 

このあと、相武台駅まで米軍キャンプ沿いを歩く。