群馬県は「群馬の森」にある朝鮮人追悼碑を行政代執行により撤去したが、これを歴史修正主義と左派マスコミが叩き、さらに北朝鮮がしつこく非難してきている。

 

当初、任意団体からの設置許可を県は拒否したが、日本社会党系県議会議員等による請願もあり、「政治的行為は禁止」との条件を付して許可された。しかし、同団体は許可条件違反を繰り返したため、県は、許可期間満了をまって更新拒否。団体は提訴し最高裁まで争ったが原告敗訴。県は碑を撤去した。

 

裁判の論点はいろいろあるが、あまり興味がない。実は、この団体について、新聞等であまり触れられていない点が気になる。

 

(現在の管理団体)

「記憶 反省 そして友好の追悼碑を守る会」(守る会)。初代が「建てる会」

 

(共同代表者)角田義一

弁護士。日本社会党の参議院議員、副議長。旭日大綬章。違法献金疑惑(北朝鮮系企業)により副議長辞職、その後は政界引退。北朝鮮の歌劇団の訪日時にサポート。

 

(共同代表)川口正昭

群馬県教職員組合執行委員長。要するに「日教組」の県支部。日教組は社会党。

 

(事務局長)藤井保仁

朝鮮総連機関紙「朝鮮新報」のインタビュー記事によれば、①元教諭、②チュチュ思想に感銘、③金日成・金正日主義研究会に参加、④北朝鮮渡航歴、⑤県内の朝鮮学校で民族教育の素晴らしさに感動、⑥日本は、朝鮮に謝罪・補償すべきで、日本人が植民地支配を忘れないように、強制連行追悼碑の設置に携わった(朝鮮新報2022年11月25日から)。⑥は、元々、政治性抜きの日朝友好目的だったはずだけど。

 

 2024年1月、今回の行政代執行前に、「守る会」主催の集会が開催された。朝鮮新報によれば「県内外の同胞や日本市民ら約250人が参加し、何としても碑を守り抜くという強い意思を示した。」だそうだ。

 この会で、群馬大学社会情報学部藤井准教授は、「検証・群馬の朝鮮人追悼碑裁判~歴史修正主義とは?~」という基調講演。また、「村山談話と日朝平壌宣言などに沿った碑文の内容を『反日的』と言い、撤去を求めることはまったくの筋違いだ」と排外主義団体の主張とそれを追認する県行政を一蹴。「県の対応はまさに歴史修正主義に手を貸す暴挙ではないか」と指弾したとのこと。

 

日本社会党は、1996年に社会民主党に改名、実質は立憲民主党にも承継されている。

・朝鮮労働党と「友党」関係

・北朝鮮による日本人拉致については「デマ」と主張。北朝鮮が認めた後でも「デマ」説論文を撤回せず。