体調がいまいちで遠出する気にならず。近場を散策。

 

世田谷区の続き杉並区の水田を見に行った。

行先は、浜田山の柏の宮公園。平成16年開園の杉並区最大級の都市公園。敷地は日本興業銀行の柏の宮グランド跡地。

 

「柏の宮」の名は室町時代、太田道灌がこの地に、鎌倉鶴岡八幡宮の別殿(現在の下高井戸八幡神社)を柏木左右衛門に建立させたことに因む。江戸時代には、神社のあるこの地域は「柏の宮」と呼ばれた。

 

興銀は、戦前は特殊銀行、戦後も大企業向け長期金融の雄として超エリート銀行。昭和60年代に入ると「オワコン化」。何とかしようとあがき、バブルにまみれた融資に突っ込み、はては大阪の料亭の女将個人に2000億円融資するなど常軌を逸した行動をとった。バブル崩壊後は巨額の不良債権処理に苦しむが、日本を代表する優良企業が取引先であり支援を受けて何とか凌ぐが、最後は富士銀行と第一勧銀と合併し、みずほ銀行となった。

 

公園自体は普通なので飛ばす。

 

(茶室)

寛永年間、若狭小浜藩主酒井忠勝が新宿区矢来町にあった酒井家の江戸下屋敷内造営(小堀遠州)。のちに同屋敷の一部が旧日本興業銀行矢来寮になり昭和34年、当時の頭取が武蔵野の面影を残すこの地に茶室を移築復元し「林丘亭」と名づけた。

→当時の興銀の力を見せつけられるところ

 

 

 

(水田) 

上部は一段高く、公園本体の水準で、鎌倉街道の標高。水田は、近くの神田川に注ぐ込む沢、谷戸地形と思われる。

 

 

(下高井戸浜田山八幡神社)

1457年に太田道灌が江戸城を築くとき、工事の安全を願い、家臣の柏木左衛門に命じて鎌倉の鶴岡八幡宮の神霊を勧請して創建したものといわれている。

(拝殿)

明らかに修繕されている

2年前にテレビドラマ「妖怪シェアハウス」の撮影協力をしていたが、当時に比べると境内はかなり綺麗になった。神田川沿いに時間貸し駐車場が整備されていたが、これも神社のものかな。

 

23区内でも、近年は公園整備の中で水田を設けるケースが増えている。しかし、農業としての水田を見てみたい、いくつかみつけたが、農業統計をみると葛飾区が圧倒的に多いのだが、まったく場所がわからない。時間があったら探してみよう。