上総国の主要神社巡り。東京湾横断道路、国道409号・128号は快適。

 

玉前神社(一宮市所在)

・延喜式の明神大社であり、上総一宮、旧社格は国弊中社。

・祭神は玉依姫命。豊玉彦命(海神)の娘で、神武天皇の母。

・参拝者が結構いる。本殿あたりは高台となっている。駐車場も結構ある。

・パワースポットを強調する記事を読むが至って普通。

御神水

・いまでも湧いているとのこと。蛇口をひねると出てくる。

拝殿(江戸中期)

本殿(江戸中期)

 

橘樹神社(茂原市)

・2文字でも「たちばな」読み。外房線の本納駅が近い。思っていたより立派

・式内社、上総国二宮。駐車場はたくさんある。

・祭神は弟橘媛命。日本武尊の后。相模から上総に向かう途中の日本武尊が暴風雨に遭う中、これを鎮めるために海中に身を投げたとの伝説がある。

・流れついた弟橘媛命の櫛を祭ったのが当神社の起源との伝説。また本殿の後ろに弟橘媛命の古墳とする森が現存。境内の周囲から縄文土器が出る(宮ノ下遺跡)。

猫がいる。逃げない。子連れの猫もいた。ほのぼのしている。

社殿

・後方の森が古墳といわれているところ。

 

侵入禁止

侵入禁止の森

全体的に、穏やかな神社。歴史の分厚さを感じられる。神秘性もある。

 

飽富神社(袖ヶ浦市)(「あきとみ」と読む)

・式内社。祭神はウカノミタマ(農業神)。

・袖ヶ浦台地上の高台に鎮座。小櫃川の低地から急坂を登る。車で行く人は道がわかりづらいし狭いしちょっとビビる坂も。駐車可能スペースが鳥居前に2台。

・近くから縄文時代の土器や貝塚が発見されている。

・なかなか神秘性のある神社。

 

大鳥居

 

 

 

拝殿

 

鎮守の森は伐採中の様子

全体を整理しているようでした。

大鳥居近くより小櫃川低地を展望。木更津方面。かなり標高がある。

 

当たり前だが、千葉県は古社が多い。また、独特の雰囲気を残しているところも少なくない。横断道が800円で渡れるのも良い。飽富神社の森の伐採はちょっと心配である。それほど高く売れる土地だとは思えないし、どうしたのだろうか。