「滝坂道」は、1602年に甲州街道が開かれるまで、江戸と府中を結ぶ重要な街道であった(途中に吉良氏の世田谷城も所在)。甲州街道の整備後は「甲州道中出道」。
滝坂道は、道玄坂交番の横から始まる。
上り坂、カーブ、飲み屋街、下り坂と行くと山手通りをわたる。
ここから先の滝坂道は、淡島通りを辿ることになる。
この通り、おしゃれなカフェが点在していて、結構な人が並んでいた。
北沢川(現座は緑道)を渡る手前に庚申塔。
寄り道して、三宿神社に参拝。三宿神社は、吉良氏の多門寺砦があったという。多門寺は廃仏毀釈で消滅したが、多聞天は現在の神社に承継されているらしい。
環七手前で、滝坂道は淡島通りから分かれる。しかし、すぐに環七で遮断されるので、淡島通りをそのままいき環七をわたる。この淡島通りもすぐに終了(この先は工事中)。ただ、右折していくと、淡島通りらしき道が続く。環七で遮断されていた旧道と合流するのでこれを辿る。
かつてのの「松原宿」あたりの看板。
東急世田谷線の踏切をわたる
全体通りしてこういう石仏が点在(これは宮坂付近)
経堂駅の高架を通過して「すずらん通り商店街」を行くと、ヨークマートのところで道が分かれる。左が「滝坂道」、右が「赤堤通り」。赤堤通りは滝坂道よりも古く、「古府中道」とのこと。八幡山駅を越えて北上して人見街道に接続するらしい。
烏山川の低地を避けるため、少し進んでから進行方向右の坂(尾根)を登っていくと古道らしき道に出る。しばらくいくと八幡神社が鎮座。
環八が近づくとカーブしながら坂を下る。これは古道あるある。この下で烏山川を渡ったのであろう。
環八を渡ると廻沢のガスタンク群
榎交差点より先は狭い道に戻る。車にバスまで走りかなり危険。しかし、こんな石仏も祭られている(撮影は割と危険)
仙川をわたる
上祖師谷神明神社。仙川の河岸段丘上に鎮座
道なりに進むと、仙川駅の南側に出る。桐朋学園を通過すると、京王線。
国道20号(甲州街道)を示す標識。ここで滝坂道は終了。
画像の真ん中に右側に斜めに入るのと滝坂(甲州街道旧道)
滝坂上 馬宿川口屋にある石碑 植物で隠れている
薬師如来(と思う)。昔から目の効能があると有名であったらしい。
現在は緩やかに見える滝坂だが江戸時代は甲州街道の難所として有名であった。右側の建物の裏側をみていくと現在でもかなりの急傾斜地である。
現在の国道20号の滝坂(滝坂下より)。実際車でいくと意外と急坂。
渋谷、世田谷で古道の雰囲気を残す道の代表格であると思う。その割には、あまり全部を通して紹介しているものは少ないようだ。古道ぽいところが結構あって楽しい。