本日の東京新聞朝刊「読者部だより」

 

岸田政権の軍事力増強について、読者部には、関連する投稿が連日届き、ほぼ全てが反対や憤り、疑問の声だ、とのこと。

 

このあと事例が列挙されているのだが、投稿者のプロフィールが興味深い

 

東京都80代男性、横浜市70代男性、東京都70代男性、横浜市70代男性、都内80代男性、埼玉県60代男性、横浜市76歳男性、都内80代女性

 

学生運動世代で国をぶっ壊せとデモをし、経済成長やバブル景気の恩恵に浴し、払った以上の年金などの社会保障を享受した世代である。強大なアメリカの軍事的庇護のもと安全保障をまともに考えたこともない世代ではないか。

 

「戦争への反省から、同世代には日本国憲法の「憲」のつく名前の人が多い」との投書もあったとのこと。しかし、戦前だと八紘一宇の「紘」のつく名前が多いが戦争に負けたように、だからどうした、と思ってしまう。

 

都内80代女性は「戦争を知る最後の世代として、声をあげずにいられない」とのことなのだが、戦後77年経過したので、80代といっても「知っている」かどうか怪しい。私の亡くなった両親は昭和4年と6年生まれであった。戦前の印象は、都市と地方、軍需工場の有無で米軍の攻撃は全く異なったこと、食糧事情は地方でも農家が身内にいるかいないかで全然違うこと、農家に対する憤り、小学校にあった天皇陛下の写真を直接みると目がつぶれるといわれたこと、終戦のラジオ放送は何言っているか親も含めてさっぱりわからなかったこと(もっとがんばれという意味だという人もいたこと)、軍人が偉そうであったこと。こんな感じであった。

 

ところで、あまりにも投書に偏りがある。批判的な意見がほとんだというが、まあ当たり前だよね。それでいいという人は投書しないから。