本日の東京新聞「時代を読む」

 

「戦争を始める以上に終わらせるのが難しいということである。私たちはウクライナでの戦争をいかに終わらせるかに知恵を絞らなければいけないし、状況に押されて日本の針路を誤ってはならない。」。この関係で、ポツダム宣言受諾を決めた内閣の、鈴木貫太郎首相(海軍大将、枢密院議長)、阿南惟幾陸相、米内光政海相を好意的に取り上げている(ように見える)。

 

陸軍は、本土決戦の主張し外交交渉も強硬であったため、阿南陸相は板挟みになてしまう。阿南は、8月15日に割腹自殺をとげている。割腹後、介錯の申し出を断り、自ら首の頸動脈を探り絶命している。普通の根性ではできない。民主主義ねえ。今の政治家ねえ。恰好つけて戦争はじめてみな逃げそう。

 

さて、宇野東大教授は、「知識ゼロからわかる! そもそも民主主義ってなんですか?」という本も出すなど、現在の自民党政権への批判を行っている。

 

さて、この記事について思うこと。太平洋戦争の終結は、昭和天皇の意思、それに従った軍部出身政治家の献身によっており、民主主義と何の関係もない。開戦時、軍部の暴走を許したのは、戦争賛成のマスコミと国民である。一方、民主主義との関係で戦争をやめたのはベトナム戦争があげられる。注意するべきは、民主党政権が戦争を拡大させたということ。

 

ウクライナ戦争の終結に日本の知恵とか意味がわからない。米国のように生殺与奪を握っていれば別だが、日本じゃ無理でしょ。中立的立場でもないし。具体的な案がないと「知恵を出して」とかいうのは、仕事でもよくあること。専門家は逃げるべきでない。結局、ロシアは今回の戦争だけでなくウクライナ全土をとるまで何度だって戦争やりそうだ。

 

戦争を終わらせることは難しいことを知ればこそ、防衛力強化、集団安全保障、核抑制を行っている訳だ。国連中心の集団安全保障は一度も機能したことがないし、ロシア・中国のわがままは増長するだろう。実は、核抑止は一番効果があるのではないかと思ってしまう。今回も米国が参戦しないのは核戦争につながる可能性が否定できないからだと言われている。そもそもウクライナの核兵器が残っていたらロシアは侵攻したのか。

 

そういえば、国土の3分の1が水につかってしまったパキスタン。保有している核兵器は大丈夫なのだろうか。