あたかも対等に戦争を終結させたような「終戦」なんて言葉を使うことは反省がない。場合によっては、米国、ソ連、中国などに分割されて「日本」が消滅していてもおかしくなかったほど、完膚なきまでに負けたことを忘れている。
8月15日は、なぜ日本は負けたのか、よく考える日にするべきだ。そもそもなぜ戦争したのか、やめるタイミングはあったか、国力として勝てたか、国会はどう動いたか、マスコミは何をしたのか。負けるにしても負け方はあったのではないか。
もし、ソ連の南下防止、中国の共産化防止を目的に戦争していたら、今の世界は変わっていたかもしれないと思うことがある。
私を含めて戦後教育を受けた人は、暗黙のうちに、日本が完敗して良かったと刷り込まれているのではなかろうか。
プーチンは、核兵器禁止に関して、なぜ日本は米国に原爆2発もくらっておいて米国に反発しないのか、と疑問を呈していた。テレビキャスターでは、苦笑いで流していたが、本質的である。日本人は、ロマン主義者なので、格好つけるが、本質は冷たい。客観的に現実をみないで、流される。ロマン主義で戦争をやれば悲惨になる。
ウクライナ戦争では、ロシアは、予想に反して戦争継続している。ロシアは穀物及び石油・ガスの輸出国である。そう簡単に負けない。第二次大戦の日本はまさにこの逆。油も食い物もなくて戦争なんかできる訳がない。