吾妻橋から上流は、橋と橋との間隔が広がるし、付近を歩けない箇所が多くなる。そもそも人が圧倒的に少なくなる。

 

言問橋

1928年開通。関東大震災の復興事業。それまでは橋はなかった。名称は、在原業平の「名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと」の歌に因むとする説もあるが、これは2つ上流の白髭橋付近とされており違う。橋の袂の「言問団子」店に因むとも。

桜橋

1985年に開通した歩行者専用橋。「X形曲線箱桁橋」。明石家さんまと大竹しのぶの「男女7人夏物語」のロケ地の印象が強い。

白髭橋

1914年に、近在の人により株式会社を設立し木造橋を建設。通行料金で採算が合わず。震災復興事業として都が買い取り、1931年に現在の橋が開通。明治通りが通る。ここは浅草から隅田川を北上してくる「古代東海道」の渡船があったとされるところ。伊勢物語の東下りの中で主人公(在原業平)はここを渡ったとされる。

(石浜神社)

白髭橋の取り付け部にある。創建724年とされるが延喜式名帳には掲載されていない。関東節の崇敬を集めていたとあるので鎌倉時代以降の創建と考える方が妥当か。「石浜」というのは「石がゴロゴロ」していたから。隅田川の自然堤防上であり比較的固い地盤上にある。隣にガスホルダーがありきっと地盤が良いのだろう。空を大きく感じる神社である(2回目)。

水神大橋

1989年架橋(新設)。かつては水神の渡しがあった。

千住汐入大橋

2006年開通。隅田川が大きく蛇行しているところにある。「汐入」はかつてはここまで汐が入ってきたことを示す。明治期まで湿地帯であった。この付近は鐘紡の発祥の地であり、撤退するときに東京都が敷地を取得し再開発に取り組んだ。場所的には南千住のあたりであり近年急速に高層住宅の開発が進んでいる。

(この間に、JR常磐線、日比谷線、つくばエクスプレスの鉄橋あり)

千住大橋

1594年に最初に架橋。現在の橋は1927年架橋(旧橋)と1973年架橋(新橋)で構成されている。国道4号線が通過。荒川アンダー・ザ・ブリッジの舞台はこの橋とされている。

 

5月4日(一日目)は、千住大橋まで歩いた。ここからは南千住駅から帰宅。