麻薬取締の現場を垣間見る本で、おもしろかったのですが、
私の関心は、数字に向きました。
<世界の麻薬取引総額が約50兆円でトヨタ26兆円に2倍>
「取引総額」なので単純比較はできませんが原価率が低い商品なので利益は
かなり大きいのではないでしょうか。トヨタの粗利益率23%程度
<日本国内の覚せい剤の市場規模>
・常習者は年間200万円~300万円消費する。
・年間検挙数1万人だが使用者数は50万人と推定
→仮に使用者数全員が常習者として、市場規模~1兆円
<日本の覚せい剤の損益構造>
・末端価格(上代)1g 50,000~70,000円
・密輸価格(原価)1g 5,000~7,000円
・製造原価 1g 数百円
→密輸にさえ成功してしまうと粗利益率90%とすさまじいもうけ
→日本での末端価格は東南アジアのそれの5倍から10倍だそうです。
<販売単価>
・覚せい剤 1パケ5000円程度(通常使用量0.03gの3回分程度)
・MDMA 1錠 3,000円~5,000円