古八幡社(三鷹市大沢5-1-16)
(主祭神)
應神天皇
(沿革等)
現在の大沢八幡神社(三鷹市大沢3-7-15)が、慶長年間(1596-1615)に当地に創建された。元和2年(1616)に長久寺開山に伴い同社を羽澤(後の東京天文台の敷地内)に遷座後、当地に改めて奉祀したのが「古八幡社」であると考えられている。
なお、大沢八幡神社は、大正6年、天文台の建設に伴い、現社地に遷座。
(立地等)
野川の左岸、八幡橋の近くに鎮座。当地は、かつての多磨郡世田谷領大沢であり、
1590年代に開村された古い地域。戦前は農村地帯だが、現在は自然の残る住宅地。鉄道駅まで徒歩30分以上あるため、バス便が欠かせない場所。
明治42年測量図
・野川(青)沿いは水田(現在は消滅)、等高線の込み合う国分寺崖線(黄色)。
・古八幡社の北、現在の天文台に、隣接する寺と神社は遷座先の大沢八幡神社か。
境内前の道は、明治42年地図でも確認できる。
社殿
庚申塔(青面金剛像)
「元禄」の文字が確認できる。元禄年間は1688年から1704年。
もう一つの庚申塔(青面金剛像)
「世田谷領 〇〇〇〇 大沢村」と読めるかな
境内社の「天王さま」
・祭神は牛頭天王、神仏混交形態の神社であろうが、詳細は不明。
「北多摩郡 大沢中」
近くには、東大馬術部がある。左の白馬がじっとこっちを見ていた。