前回、クラスタシステムの環境を構築したイメージだけを紹介しました。
今回は、どのような設定をしたのか・・・
・・・について、少々書いておきたいと思います。
ちなみに、今回選定したOSは、CentOS 5.7。
5.5以降であれば、Cluster Suiteが使えるということで、5.7を選定。
(実は、最初にを6も試してみたのだが、最も新しい版ということもあり、不安もあり?・・・5.7に...)
ぶっちゃけ、初挑戦ということもあり、全ての設定が本当に必要なのかどうか・・・
正直よくわからないのですが、調べた限り、以下の設定をしていることがわかったので、
とりあえずやってみる...(OSのインストールは必須ですよね !)
環境構築の手順は、以下の通り、・・・
1)OSのインストール
今回は管理サーバと他計算ノードが2つで構成することにしたので、
都合3台のPC環境を構築する必要があるのですが、
・・・仮想の便利なところは、1回インストールして、クローン作成・・・というワザが使えます。
ここで、ネットワーク等の基本的な設定は行っておきます。
ホスト名等はhostsファイルに記述して、名前解決できるようにしておきます。
bindを使って、名前解決もできるようにしておくと良いらしいが・・・今回は省略します。
2)OSの不要なサービスの停止
管理サーバと計算ノードとでは若干異なりますので、これは個別に行うことが必要です。
計算ノードに関しては、この手順を行ってからクローンを作成した方が効率が良いでしょう。
ちなみに、管理サーバ側では、samba を起動させておくと、何かと便利です。
3)OSのセキュリティ機能の解除
Firewall(iptables)やらSELinuxが機能していると、ノード間の処理等が出来なくなる場合がある
ので、セキュリティ機能は解除します。
4)管理サーバを含む各ノード間で、rsh/sshを使えるようにします。
5)Cluster の Configuration
クラスタ設定をします。Configurationを設定した後、
管理サーバ、各ノードで、cman サービスを開始させます。
クラスタとして認識すると、Configurationで設定したツールで管理用のタブが表示されます。
設定内容は、管理サーバもノードも基本的には同じなので、管理サーバで設定したものを
各ノードへコピーしておけばOK。
MPIを使うのに、コレが必要なのかどうかは少々疑問...(正直よくわからない)
クラスタ環境の設定については、こちらを参考にさせていただきました。
イメージは見えなかったのですが・・・なんとか・・・(汗
6)NFSの設定
管理サーバの /home を各ノード側で /home としてNFSマウントするようにします。
データの共有等が必要になる場合があるので・・・
MPIツールによっては、/tmp を 共有する必要がある場合があります。
7)NISを設定
各ノードで、同じアカウントで処理をするので、ユーザ管理は、管理サーバで
一括管理する必要がありますので、NISを用います。
管理サーバ側は、ypserv 計算ノード側は、ypbind サービスを用います。
CentOS 5.7では、デフォルトでは、ypserv は、インストールされないので、パッケージを
別途インストールする必要があります。
以上が設定の内容です(概略ですが・・・)。
上記、クラスタのConfiguration以外の詳細設定については、
「黒ぶちメガネのLinuxサーバ構築まとめ」を参考にしてます。
さて、ここまでくると動作環境は概ね整ったわけですが、
残るは、計算用ライブラリ等の実際の処理に使われる環境構築が必要になります。
それが整えば、完成・・・と、なるわけですが・・・(続きは、また次回・・・)