おはようございます
2024.1.13(土)
東京都狛江市には古墳がたくさんあるらしく、『狛江百塚』と言われるほど数多くの古墳が造られたそうです。
しかし時が流れ、農村風景が広がっていた頃は至る所で見つけられた古墳も、住宅地として大きく発展していくとその多くは姿を消し、今では住宅地の中に点在するのが狛江の古墳の特徴だそうです。
大阪の百舌鳥・古市古墳群には『もずふるカード』という古墳カードがありますが、狛江市でも『古墳カード』を配布しているそうで、それを貰いに狛江の古墳巡りをしましたので簡単に書いていこうと思います
狛江の古墳カードは全部で5種類(5古墳)。
実際に古墳に赴き、写真を撮って市役所又は『むいから民家園』に行ってそれを見せると古墳カードが貰えるそうです。写真は『本人も写っているとなお良い』となっているので、全部自分入りで撮影しました。旦那さまは「どうやって撮ったらいいんだー!」とか言いながら全部自撮りしていました。(撮ってあげるよ?って言ってるのに、おかしな人だ)
カードになっている古墳は5ヶ所。全部歩いて回れる距離です。古墳カードになっている古墳は、赤い太字にしました。
https://www.komae.ed.jp/index.cfm/12,5712,76,html
では、あの『まりこふん』さんも大好きだという、狛江の古墳巡りに出発〜!
①猪方小川塚古墳
まずは和泉多摩川駅から1番近い古墳です。
ここは立派に整備されていて、石室はガラス張りになっていました。
後ろに見える民家の手前にある小高い丘が古墳です。
市内で初めて横穴式石室が確認された古墳。横穴式石室を伴う円墳です。
狛江古墳群は5世紀中頃から6世紀の中頃の約100年間に多くの古墳が造られたそうです。
この古墳は副葬品の形態からすると7世紀中頃に築造されたと考えられます。
石室をガラスの隙間から覗いてみました。
多摩川で採取したであろう泥岩を加工し、巧みに組み合わせて造られています。副葬品の多くは盗掘にあい失われてしまったようですが、室内の礫床上から耳環や鉄鏃などが出土しています。
狛江にこんな立派な古墳があるとは知らなかったし、狛江百塚と呼ばれるほど古墳が多い所だとも知らなかったです
この立派な古墳を見られただけでも来た甲斐がありました!古墳欲はかなり満たされました
②前原塚古墳
この古墳は古墳カードのスポットではないですが、土屋塚古墳に向かう途中の畑の中にある小さな古墳。畑の中には入れないため、ここから見るのが精一杯でした
かろうじて残されたという雰囲気の古墳ですね
③猪方稲荷塚古墳
幹線道路横の住宅地の中にあるお稲荷様。
元々は古墳だったのでしょう。狛江の古墳はお稲荷様になっているところが多い気がしました。
この男の子、かわいかった
すぐ近くには畑が広がっていました。 狛江は住宅地と畑が混在する町です
④猪方767番地古墳
これまた不思議な所にある古墳で、アパートとその駐車場の間に小さくお稲荷様がありました。
ここも元はこんもりとしていたはずです。
こうして残っているのはたまたまお稲荷様が建てられたからでしょうね。古墳だけだったら無くなっていたかも。
⑤清水塚1号古墳
こちらは思いっきり民家の敷地でしたので、外観だけ。中を覗くと確かにこんもりとしていました。
民家の庭になる事で保存される例もあるんですね
⑥土屋塚古墳
東側に小規模な造出を持つ円墳です。
周溝から出土した円筒埴輪には、上野国(現群馬県)の工人集団の影響が見られ、この地域にも上野国を介して畿内王権の影響が及んでいたとも考えられます。
今度はお昼ご飯を挟んで、狛江駅の北側の古墳です。
⑦経塚古墳
大きなビルの間にある大きな古墳。
奈良の大仏の開眼供養で名高い良弁僧正がお経を埋め、その目印に松を植えたとの伝承があります。
江戸時代の記録には、松の樹下に6枚の板碑があると記されていて、古墳から見つかったという板碑が今も伝わっています。
この江戸時代の絵図が、とても興味深かったです。江戸時代の雰囲気がよくわかりました。
古墳の見学は、隣のマンションの管理室か竜泉寺という井お寺に声をかけたら出来るそうです
⑧亀塚古墳
こちらも住宅地の中に急に現れる古墳です
かつては狛江屈指の規模を誇る帆立貝型古墳でしたが、開発の波に飲まれてしまい、今では往時の姿をほとんど留めていません。写真の右上の発掘当時の亀塚古墳の白黒写真がとても興味深いです。
墳丘が失われる以前、昭和26年に発掘調査が行なわれ、銅鏡や馬具など、多くの副葬品が発見されました。
なんとなーく墳丘が残っていますね。
形もなんとなく帆立貝型?(適当)
⑨兜塚古墳
ここが今回最後の古墳です。
1番大きくてしっかりゲートが作られている古墳です。このゲートは鍵が空いているので自由に入って良いみたいでした。
市内では1番大きな古墳(円墳)で、墳頂は市内で1番高い地点(標高30.4m)になります。
江戸時代後期に建てられた農家の住宅である、旧荒井家住宅主屋と、
江戸時代末期に名主の邸宅に構えられた旧高木家長屋門が移築復元されています。
主屋の中は見学出来ました。
床がピカピカでとても広い!
ここだけ時が止まったような感じでした
そして事務所の方に写真を見せて、古墳カードと右下のはコンプしたら貰える?キラキラのレアカード
見難いですが、亀塚古墳から出土した『神人歌舞画像鏡』がデザインされています。
貰ったパンフレットは厚くて立派。これ、廻る前に欲しかったな駅とかにあったのかなー?
という感じで急遽の狛江古墳巡りを楽しんだのでした