おはようございます
昨日の続きです。
備中高松城の見学を終えて吉備線に乗車。次に降りたのは、備前一宮駅。
最初は吉備津駅で降りて吉備津神社に詣でようとしていましたが、吉備津神社は前に行ったし、行ったことのない吉備津彦神社に行ってみたくて。
吉備津彦命は桃太郎のモデルなんですね〜。
なんか聞いたことありますね
温羅という鬼は、よく岡山のお祭りで聞く『うらじゃ』と関係があるのかな?
備前一宮駅も長閑な駅でした
それにしてもお天気が残念だったなー
でもこの頃にはポツポツ降っていた雨も止んで来ました。
この感じだと備前国一の宮は吉備津彦神社なのかな?と思っていましたが、なんと吉備津彦神社も吉備津神社も備前国一の宮なんだそうです
一の宮って、一国に一神社とばかり思っていましたが、複数の場合もあるんですね!
駅から歩いて5〜6分で、吉備津彦神社に到着!
その前に、実は備中高松駅前のJAのスーパーで、産直野菜の春菊とわけぎを買ってしまい、よく考えたら神社参拝時に匂いの強いものやナマモノは持ち込まない方が良いのでは…。さらにその前にお寺のすぐそばにある清水宗治公の自刃の地にも寄ってしまったしあまり良くないのかな…
とか色々思いましたが、とりあえずわけぎはしっかりとビニール袋の口を縛って匂いが出ないようにし、神様はきっと懐が深いと信じて参拝することにしました。せっかくここまで来たしなー
というわけで、こちらが吉備津彦神社の鳥居です。
吉備津神社と同じく、松並木の参道。
こちらの門を潜ります。
あんまり人がいなかったなぁ。
吉備津彦神社。
その名の通り、吉備津彦命が祀られている神社です。
吉備津彦命は実在が確定されている崇神天皇の大叔父にあたり、西国を平定するために使わされたと言われています。
この頃の大和王権の支配領域はせいぜい畿内程度で、奈良盆地を拠点とする地方豪族に過ぎなかったと言われています。
西域に派遣された吉備津彦命(イサセリヒコノミコト)以外にも崇神天皇は北陸、丹波、東海地方も手に入れるために皇族を派遣しました。
そして吉備津彦は播磨に進軍。翌年には吉備を平定。吉備地方を治めたため吉備津彦と呼ばれるようになったそうです。
そう見ると大和政権って最初から力で領土を拡大していて、戦国時代とあんまり変わらないんですね
まぁ、古事記とか読むと『ええー!ひどい』と思う逸話がいくつもありますしね…。
吉備津彦の時代って、神話の時代から実在の時代への狭間のような感じですね
手水舎に桃太郎一家がご鎮座していました
こんな感じで。可愛い
こちらが拝殿。
斜めから見た拝殿。
とてもシャープで美しいです
吉備津彦神社の大絵馬。
お正月の時期は色んな神社の大絵馬を見るのも楽しみですね♪
奥に行くと茶色い檜皮葺の屋根の本殿が見えました。
吉備津彦神社の本殿は、岡山県指定重要文化財だそうです
こちらは御神木でしょうか。見事な平安杉です。
幹の2箇所に何やら刻印がされているのが気になりました
そしてとても気になった白桃みくじ。
こういうのに弱いんですよね
一つ500円を横の賽銭箱に収める仕組み。
箱の中は満員御礼の中、ひとつ取りました。
小さく畳まれたおみくじを広げます。
今年は湊川神社、和田神社とおみくじを引いて来て、イマイチな運勢でしたが、ここに来てやっと『吉』が出てくれました!
最後に引いたおみくじが本当の運勢(?)というのを信じて、今年は『吉』でいきたいと思います
桃太郎さんのお墨付きだしね!
吉備津彦神社の年末年始のスケジュール
ちなみに前情報だと鳥居前に美味しい鯛焼き屋さんのワゴン車販売がいるとのことでしたが、この日はいませんでした期待してたんだけどなー。
さて、吉備津彦神社は割と広くなく、すぐに参拝が終わってしまい、やはりここまで来たら吉備津神社にも行っておきたい!
と欲が出て、
今度は総社行きの下り電車に乗って吉備津駅で下車。(青春18きっぷならではのワザ)
吉備津神社にも行きます!
帰りが遅くなっても翌日は何もないので大丈夫!
吉備津駅には吉備津神社鳴釜神事の始まりの言い伝えが。
吉備津駅から吉備津神社へ歩いている途中で、上りの岡山行きの電車が通りました
この車両、絵になりますね
さようなら〜
吉備津神社の参道も、とても美しい松並木。
赤い朱塗りの欄干が映えますね〜
2度目の吉備津神社に到着〜
この割と急な階段を上がりますと、
門のすぐ前に拝殿。
真正面からは写真を撮りにくい(なんとなく神様は真正面からは写真を撮らないようにしてます)ので、斜めから。
ここを右手に行くと大回廊。
左手に回ると、
これまた荘厳な吉備津神社の本殿が現れます。
この連なった大きな『本殿及び拝殿』は屋根は前後の入母屋造りを連結した『比翼入母屋造』(吉備津造)と呼ばれる特異な外観で、本殿前には妻入りの拝殿が接続する独特な社殿形式であります。そして国宝
吉備津神社の大絵馬。
力強い龍ですね
本殿を斜め後ろから。
本殿を支える白い土壇は漆喰で塗り固められており、その様子がカメのお腹に似ていることから、『亀腹』と呼ばれます。亀腹は寺社建築でよく見られますが、神社建築で使われるのは珍しいそうです。
ちなみにこの少し高い所には、学業と芸能の神様が祭られる『一童社』という神社があり、男子学生3人組がお参りしておりました
一童社の脇を進むと、このようなとても静かな雰囲気の山に出ます。
ここの雰囲気がとても好きなんです
ありがたい空気が流れています。
その先にある岩山宮。
吉備国の地主神をお祭りしているそうです。
そこから職員さんがお掃除をするところを避けつつ、階段で下に降りると、大回廊の真ん中に到着。
その先の三社宮にもお詣りします。
大回廊をずーっと先まで行くと牡丹園があり、まだ葉も出ていない牡丹を一生懸命お手入れをする方々がいらっしゃいました。
4月になると見事に咲きますという事でした
大回廊を戻ってくると、
『商売繁盛、笹もってこいっ』という、軽快な音楽が聞こえて来たと思ったら、そこには『えびす宮』があり、とても賑わってました
ここでも十日戎があるんですね。
東日本では十日戎というのは聞いた事がないのですが、西日本では盛んなようですね。
商売繁盛というと、東日本では酉の市ですかね?
ちなみに、今年の今宮戎の宝恵駕籠行列は4年ぶりの開催で、朝ドラ『ブギウギ』の小夜ちゃん役の富田望生ちゃんが宝恵駕籠に乗っていたそうです!そうだ、これに行こうとしていたんだったのにー!
そしてなんともう少し早い時間にくれば、奉納神楽を見ることが出来たのに、間に合いませんでした残念すぎる。
やはり予定通りに、先に吉備津神社に来ていれば良かったです
拝殿前に戻ってくると、大回廊入り口にこんな可愛い看板が
というわけで、今年は吉備津神社と吉備津彦神社の二社詣りが出来ました
しっかりお詣りして来たので、今年は良い年になりそうだわ!
(お神楽は見られなかったけど!)
そしてまたさっきの朱塗りの橋のところで、総社行きの電車が通りかかりました
やっぱりイイことありそうだわ!
まだ続く。