彼女はバリバリ働くキャリアウーマン。僕?趣味の料理に明け暮れる日々。彼女の稼ぎをフル活用して、好きな食材を惜しみなく買い、キッチンで実験を繰り返すのが僕の日常。無価値なゴミ人間?それは聞き飽きました。今日は、そんな僕の「大人の料理ライフ」を紹介しよう。
料理1:彼女の帰りを待つハンバーグ
彼女の帰宅に合わせて作る定番メニューがハンバーグ。もちろん普通のものでは終わらない。「ハンバーグを極める男」として、玉ねぎひとつにすらこだわる。
「炒めた玉ねぎ派」と「生派」に分かれるけれど、僕は両方試してみた。結果、炒めた玉ねぎを混ぜると甘みが増し、生の玉ねぎを少し残すと食感がアクセントになることを発見。
そんなある日、調子に乗って「フォアグラを添えた高級ハンバーグ」を出したところ、彼女から一言。「これ私のボーナスの半分でしょ?」…バレてた。次からはフォアグラの分量を控えめにすることにした。
料理2:市場で奮発、トリュフリゾット
「大人だから贅沢する!」と意気込み、彼女のクレカでトリュフを購入。市場の店員さんに「これ、贈り物ですか?」と聞かれ、「いや、自分のリゾット用です」と返したら苦笑いされた。
リゾット作りでは、最初にトリュフを混ぜ込み、仕上げにさらに削るという贅沢仕様。彼女に振る舞ったら、「美味しいけど、ちゃんと家賃払った?」と言われ、急に胸が痛む。当然の如く家賃は毎月彼女持ちです。
料理3:カリッカリ唐揚げ
唐揚げは彼女のお気に入りメニュー。ただし、彼女は「カリッカリ」が好み。「彼女の期待を裏切るわけにはいかない」と片栗粉と小麦粉の黄金比を探し続ける日々。結論、片栗粉100%がベストオブベスト!
ある日、二度揚げに挑戦したところ、温度を高くしすぎてキッチンが煙だらけ&警報器が鳴る始末に。ちょうどそのタイミングで彼女が帰宅。「火事かと思った」と言われ家を追い出される一歩手前までいった。だがしかしそこは、味で黙らせるのがヒモの真骨頂。一つ食べさせると、彼女から「唐揚げ職人として生きたら?」と言われた。いや、職人じゃなくてヒモとして生きたいんです。
料理4:A5ランク和牛ステーキ
「彼女のために最高のステーキを焼こう!」と奮発してA5ランクの和牛を購入。もちろん、クレジットカードは彼女のもの。
和牛を焼くには技術が必要だと聞き、YouTubeのプロの料理動画をひたすら視聴。おかげで、肉を休ませるタイミングや塩の振り方などを完全にマスターした。仕上がったステーキを彼女に出したら、「美味しいけど、私これ食べるために働いてるの?」と半分呆れ顔。僕としては感謝を伝えたつもりだったんだけど。
料理5:究極のティラミス
「彼女の疲れを癒すデザートを作りたい」と挑戦したティラミス。高級マスカルポーネチーズをふんだんに使い、リキュールにもこだわる。
ところが、調子に乗ってリキュールを入れすぎた結果、「大人の味」を超えて「居酒屋の味」に。彼女から「これ、アルコール飛ばしてないよね?」とツッコまれ、しぶしぶ再チャレンジ。控えめなリキュール量に調整し、ようやく満足してもらえた。
大人の料理ライフ?
彼女に養われ、彼女の金で贅沢な食材を買い、彼女のために料理を作る僕。無価値なゴミ人間だと思われるかもしれない。でもね、料理に情熱を注ぎ、彼女の笑顔を見る瞬間が、僕にとって何よりの喜びなんだ。
「大人だから」こそ楽しめるこの生活。もちろん、彼女には心から感謝している(気持ちだけは)。だから、これからも彼女を満足させる料理を作り続けたい──少なくとも、彼女が僕を追い出すまでは。
この物語は2割ほど盛ってます!
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