SOMEWHERE | IMO OF THE DEAD

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レコードとムーヴィーと刺激物

≪あらすじ≫

ロサンゼルスのホテルで派手な暮らしを送るハリウッド・スターのジョニー・マルコ(スティーヴン・ドーフ)だが、別れた妻のもとで暮らしていた11歳の娘クレオ(エル・ファニング)をしばらくの間、預かることになる。騒々しい日常は一転、クレオとの楽しく穏やかな日々が過ぎていく。そして、再び離れ離れになる日が訪れるが……。



KENZOBIE OF THE DEAD

レビュー ☆☆☆☆


ソフィアコッポラと言えば、あのフランシス・フォード・コッポラの娘で「ゴッドファーザー」にも出演したことがあるが、その大根っぷりに全世界が驚かされた。女優としては芽が出なかった彼女だが、監督としては素晴らしい!!遺伝ってコワい....


さてこの「SOMEWHERE

私の敬愛するタランティーノ氏が大絶賛!まっ、ソフィア氏の元カレだからイヤな臭いがプンプンしたが、彼女の作品は好きだったので観ることに。

序盤から、ゆるりといつも通り...しかも主役が有名人と、あれ?「ロストイントランスレ-ション」と質感が全く同じ?まっでもあの作品はかなり好きだから、全然かまわない。最高ですよ。あれも。

音楽もやはりセンス抜群。PHOENIXだもんね。若い!!

そんで、一番注目すべきは、エル・ファニングという子役です。クロエモレッツやら、海外は凄い!なんていうかオーラがみなぎっています!素晴らしい。


KENZOBIE OF THE DEAD


そろそろ作品の話を....

一言で言うと、メランコリーで超リアル!

ほんと日本人向けな映画ですね。ていうかソフィア氏は日本人向けだわ。

男の成長物語が美しく繊細に、もの凄くいやらしい演出で繰り広げられます。天才だわ。

前半と後半のバランスも抜群だし、途中でギターを弾きながら歌うオジイさんの歌もズルイ!テディベアって...

主人公の変化もジワジワで良いし。キャストの使い方が良いです。そして彼女の作品の醍醐味、ヒロイン(今回は娘)の愛おしさが絶妙ッッ!!もう居てもたっても居られないッッ!!

そして、フェラーリの写し方,,,素晴らしい。

ガスヴァンサント氏がやった悩む若者の背中の車ヴァージョン笑

この手法はスキです。表現方法としてはかなり上手いんじゃないかと。正直それだけで90分過ぎてもいいくらい。それほど、後ろ姿って素敵なんですね。

少し芸術的なのかな...



凄く心が洗われる作品です。休日に是非。


KENZOBIE OF THE DEAD



でもやっぱり個人的には「ロストイントランスレ-ション」の方が好きですね。


KENZOBIE OF THE DEAD