2024年 初の入手品 短期料金期間中の別配達・重量便書状 明治33年2月 | 郵便・切手から 時代を読み解く

郵便・切手から 時代を読み解く

切手コレクター必見! 経済評論家にして郵便・切手評論家でもある池田健三郎が、辛口トークと共に「ゆうびん」や「切手」を通じて時代を読み解きます。
単なる「切手あつめ」や「郵便物コレクション」とは次元の違う、奥深き大人のライフワークの醍醐味をお伝えします。

わたくしは元来、批判的なことを書くのは好きではないのですが、そうはいっても現状が余りにひどいので昨年来、いうべきことは言わねばならぬという思いで、主張を続けています。

 

とはいえ、自身のフィラテリーを停滞させることは本意ではありません。今年もコレクションの充実に向け、不断の努力を続けていく所存です。

 

というわけで、週末は都内で開催されたフロアオークションに参加してきました。

 

画像は落札品の一部で、最低値は激安、フロアのスタート値も安かったので、もしかしたら安価に落掌できるかもしれないと、淡い期待を抱きつつ出掛けたのですが・・・・甘かった…。

 

結果的に、スタート値の20倍になってしまいましたが、どうしても欲しかったので落とし切りました。

画像は、明治33(1900)年2月の書留別配達書状で、計15銭分の切手が貼られています。

 

料金は、書状3・書留6銭・別配達6銭の計15銭です。

 

差立ては横浜局 明治33年2月9日、到着印は肥前・伊万里 明治33年2月11日ですので、横浜→九州間を2日で逓送されたことになります。

 

この料金は、明治32(1899)年4月1日から翌 明治33(1900)年9月末までの僅か18か月間だけに適用された「書状3銭・書留6銭」(計9銭)料金で、期間が極めて短いだけに、使用例の残存数が少ないことで知られています。

 

一般の書留書状であれば、入手に困難は伴いませんが、別配達となると、筆者も数通しか確認していないのが実情です。

 

 

データ:横浜 33.2.9→肥前 伊万里 33.2.11

料金:書状3銭+別配達料6銭+書留料6銭=計15銭