「急速郵便史 拡大期」 1923年 その1 | 郵便・切手から 時代を読み解く

郵便・切手から 時代を読み解く

切手コレクター必見! 経済評論家にして郵便・切手評論家でもある池田健三郎が、辛口トークと共に「ゆうびん」や「切手」を通じて時代を読み解きます。
単なる「切手あつめ」や「郵便物コレクション」とは次元の違う、奥深き大人のライフワークの醍醐味をお伝えします。

1923(大正12)年の神戸→大阪2区間便 速達書状と葉書です。

 

大正12年といえば、やはり関東大震災が主たる出来事ですが、これについては追々扱います。
 

 

 

左のカバーのデータは、神戸局(大正12年2月5日)差立て、大阪市東区内(淡路町)あてです。右は、三宮局(大正12年6月9日)差立て、大阪市西区内(土佐堀通)宛てです。

郵便史とは無関係ですが、大正11(1922)年1月1日に富士鹿切手が発行されましたので、ずっと変化に乏しい田沢切手時代に少々いろどりを添えることができるのがこの時期です。しかし震災前の富士鹿の使用例は難関で、なかなか速達便使用例を手に入れることができません。