田沢型6銭切手(Red Brown)の使用例 単貼・外信私製はがき KYOTO発 | 郵便・切手から 時代を読み解く

郵便・切手から 時代を読み解く

切手コレクター必見! 経済評論家にして郵便・切手評論家でもある池田健三郎が、辛口トークと共に「ゆうびん」や「切手」を通じて時代を読み解きます。
単なる「切手あつめ」や「郵便物コレクション」とは次元の違う、奥深き大人のライフワークの醍醐味をお伝えします。

昨日(2019年9月30日)付のブログポストには予想を超える反響があり驚いています。

 

さらに付け加えるならば、ホリエモンは、「お金さえあればどんな切手でも入手可能。たとえ、龍500文 中央逆刷エラーだってお金を出せば買える」旨の主張していましたが、これは大きな誤解です。

 

少し現実を知っているコレクターであれば、名品クラスの一点物マテリアルを入手するには、お金だけあっても仕方がない。購入資金はもとより、機会を捉えることがより重要だということを理解しています。さらに言えば、並み一通りではない「情熱」なしにはこの種の最高峰のマテリアルを自分のものにするなど覚束ないというのが現実でしょう。

 

例えば、堀江氏が、いま直ぐに「龍500文 中央逆刷エラー」を入手することが可能でしょうか。答えは否でしょう。少なくとも現在の所蔵者は、現時点で彼に譲渡する意思はまずないでしょうから。

 

そうしたことを知らず、切手やカバーを恰も金融商品のように、いつでもお金次第で購入可能と錯覚しているだけでなく、このようなコラムで誤解を拡散していることは残念なことだと言わざるを得ません。

 

さて、10月になりました。

 

さすがに猛暑日はなくなり、フィラテリーにも好適な季節になりましたが、食べ物やワインも美味しい季節だけに、ついつい実りの秋の誘惑に負けて帰宅も遅くなりがちで、書斎でコレクションを整理する時間の確保が儘ならず・・・とならないように気を付けます。

 

先日来、田沢型6銭切手(Red Brown)の使用例の整理を続けています。

 

これは、この切手のもっとも一般的な使用例である外信私製はがきの使用例です。ありふれているからには、小さくてもよいので何らかのアピール・ポイントがあるアイテムであってほしいものです。

 

 

差立てはKIOTO(京都)局で日付は昭和2(1927)年11月21日、ドイツのデュッセルドルフあてです。

 

この日は日曜日で何か慶事でもあったのか、朱印となっています。