8月終わる | 郵便・切手から 時代を読み解く

郵便・切手から 時代を読み解く

切手コレクター必見! 経済評論家にして郵便・切手評論家でもある池田健三郎が、辛口トークと共に「ゆうびん」や「切手」を通じて時代を読み解きます。
単なる「切手あつめ」や「郵便物コレクション」とは次元の違う、奥深き大人のライフワークの醍醐味をお伝えします。

バタバタしている間に8月も終わりです。

 

当月は、9月のスターオークションの準備に忙殺されておりジャパンオークション(大阪)にも行けず、フィラテリー面では余り収穫がない月でしたが、こう炎暑が続くと気力も衰えますね。おまけに書斎の椅子の昇降機能に不具合が生じたりと、とくに後半は生産性が高まらないひと月でした。

 

月末には「郵趣」や「郵趣研究」など纏まって雑誌類が届いており、十分に目を通す時間がない中でも「郵趣」の巻頭カラーのFDCの特集や、スイスの小型シートの話題は興味深いと感じました。

 

これまで私が度々言及してきた「郵趣」巻頭コラムの「クローズアップ」は、9月号から年数回のみの掲載に変更された由ですが、毎号理事長が書くのは負担が過重なのであれば、以前のように理事の輪番制にして、各自が担当分野について書くようにすればよかったかも知れません。

 

そろそろ「郵趣」も、来年の企画が決定されていくのでしょうが、時代が変わって、いまや雑誌はフルカラーにしても然程コストが変わらないようになりました。スタンペディアのフィラテリスト・マガジンもフルカラーですし、ジャパンスタンプの分厚いオークションカタログでさえ、フルカラー化を断行していますので、「郵趣」も出来ないはずはないのです。郵趣雑誌はモノクロとカラーとでは、その効果が明らかに違いますので、ぜひフルカラー化を検討していただきたいものです。一般郵趣家にとってどうでもよい「慣例」や「一部の者の利害関係」に縛られないのであれば、時間を要さず実現できるものと考えます。何が何でも共同印刷でなければならぬという合理的根拠はないと思います。