地方紙1面トップ記事は「フィラテリストの国際展金賞受賞」ニュース | 郵便・切手から 時代を読み解く

郵便・切手から 時代を読み解く

切手コレクター必見! 経済評論家にして郵便・切手評論家でもある池田健三郎が、辛口トークと共に「ゆうびん」や「切手」を通じて時代を読み解きます。
単なる「切手あつめ」や「郵便物コレクション」とは次元の違う、奥深き大人のライフワークの醍醐味をお伝えします。

長崎県の島原地方には、「島原新聞」という地方紙がありますが、その4月19日付の1面トップ記事に「伊藤純英氏が九州初快挙-『世界切手展』で金賞に輝く」という堂々たる記事が掲載されました。

 

この記事はなかなか興味深く、「郵趣」の定義はもとより、国際切手展で賞を取るとはどういうことなのか(採点のしくみ)、昭和切手の意味付けなどもきちんと説明されていて、一般の読者にも国際展受賞という快挙の価値が伝わりやすい内容になっています。

 

加えて、コレクションの目玉マテリアル「1次昭和30銭厳島神社無目打エラー銘付10枚ブロック」の入手のいきさつについても詳述されており、「〇〇会社常務の××さんとオークションで最後まで争って競り勝った」(記事は実名入り)などのリアルな情報もあって、ジャーナリスティックな面でも面白い記事になっています。

 

このような記事が地方紙の誌面を飾ることは、フィラテリーの普及の見地からも意味のあることだと考えています。