2019年 新春にあたり | 郵便・切手から 時代を読み解く

郵便・切手から 時代を読み解く

切手コレクター必見! 経済評論家にして郵便・切手評論家でもある池田健三郎が、辛口トークと共に「ゆうびん」や「切手」を通じて時代を読み解きます。
単なる「切手あつめ」や「郵便物コレクション」とは次元の違う、奥深き大人のライフワークの醍醐味をお伝えします。

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

今年も本ブログのご愛読をよろしくお願いいたします。

池田健三郎は、本年も従前どおり堅確な組織運営と筋の通った言論を通じ、フィラテリー振興に邁進する所存です。

 

旧2018年は、フィラテリック活動面においては、10周年を迎えたJIPPのスターオークションの4回にわたる公開セールを無事に終えることができ、その収益を全日本切手展はじめ各種郵趣行事への助成等に充てることができました。あっという間の10年ではございましたが、この間、様々な面でご支援下さいました皆様に衷心より謝意を表しますと共に、本年以降も従来以上のご指導ご支援をお願いする次第でございます。

 

また、2018年中はFIP展ISRAEL2018、PRAGA2018、THAILAND2018に加え、FIAP展(マカオ)にも参加する機会を得るなど、計4度の国際行事参加がかない、多くの皆様のご協力の下で知見の深化や人脈の涵養を図ることができました。

 

さらには行徳国宏氏、吉田敬氏、有吉伸人氏とともに2016年7月に立ち上げ、2期目を迎えた、「特定非営利活動法人 郵趣振興協会」活動も徐々に軌道に乗り始め、郵政博物館において、郵便制度史展をはじめとする「郵博 特別コレクション展」を年8回にわたり同博物館と共催する事業も、すべての展覧会が円滑に実施されるなど、一定の成果を挙げつつあります。

 

この間、国際切手展については、ライフワークである日本の速達郵便史のコレクションをイスラエル、プラハそれぞれの世界展に出品して金賞を維持できたほか、プラハ展ではワンフレームの「鎌足5円切手」でも過去最高の大金銀賞相当(86ポイント)を得ることができ、メダルを3つ増やすことができました。

 

一方で国内展では、国際展金賞作品を二分割した後半部分を8フレームに拡大し、「日本の急速郵便史・拡大期」として全日本切手展と全国切手展JAPEX双方に出品し、ともに大金賞(90ポイント)を得ました。また、「昭和12年の急速郵便制度改革」を扱った作品(5フレーム)を昨年に引き続いて全日本切手展に出品して2度目の金銀賞(78ポイント)を得ることができたことに加え、JAPEXのワンフレームクラスでは、「速達郵便物上における『速達料金○銭徴収』および『窓口』表示の研究」という研究コレクションを出展し、大銀賞を得ました。

 

以上の成果を踏まえて2019年は、引き続き「急速送達郵便史」の最初期部分の拡充を通じて国際展大金賞を目指す努力を続けていくとともに、後半部分のメンテナンスも怠りなく実施しつつ内外競争展覧会に引き続き積極的にチャレンジしていく所存でございます。

 

上述のような諸活動を展開するに際しましては、引き続き皆様のご理解とご協力が欠かせません。どうか、旧年に倍するご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。


年頭にあたり平素の御厚誼に心から感謝申し上げるとともに、各位の御健蒐を祈念いたします。

2019年1月1日
      池田 健三郎

特定非営利活動法人 日本郵便文化振興機構(JIPP) 代表理事
 TOPHEXスター☆オークション オークショニア

特定非営利活動法人 郵趣振興協会 代表理事