世界切手展<Brasiliana 2013> | 郵便・切手から 時代を読み解く

郵便・切手から 時代を読み解く

切手コレクター必見! 経済評論家にして郵便・切手評論家でもある池田健三郎が、辛口トークと共に「ゆうびん」や「切手」を通じて時代を読み解きます。
単なる「切手あつめ」や「郵便物コレクション」とは次元の違う、奥深き大人のライフワークの醍醐味をお伝えします。

ブラジルのリオデジャネイロで開催された世界切手展<Brasiliana 2013>が閉幕しました。

私も自身の専門分野である「飛脚時代から現代までの急速郵便史のコレクション」のうち、後半部分の「Prompt Delivery in Japan as Nationwide services(全国サービスとしての速達郵便)」を出品いたしましたが、無事入賞を果たし、本日、日本コミッショナーからメダル(写真)とともに返却されてきました。

内藤コミッショナーには何かとお世話になり、改めて謝意を表したいと思います。

さてこのコレクションは、昭和12(1937)年8月16日に速達制度が全国化した後の急速郵便制度(速達郵便、航空便、公用郵便等)を対象に、1971年の新郵便法の大改正により現在の郵便サービスの枠組み(書状料金が定形と定形外に分けられる等)が導入されるまでの郵便物を対象としたものです。

新しい時代の郵便制度を取り扱った作品だけに、当初から高いスコアは期待していなかったのですが、それでも昨年の<INDONESIA 2012>( 於 ジャカルタ)に初出品して80点(金銀賞)を得たのを皮切りに、同年<SHARJAH 2012>(於 シャルジャー<アラブ首長国連邦>)では81点(金銀賞)、今回のブラジル展では3回目にしてようやく85点(大金銀賞)まできました。

ここから上のランクについては、なかなか思うに任せないとは思いますが、大金銀賞に達すると、それ以降の出品については、従来の5フレーム(80ページ)規模から、8フレーム(128ページ)規模に拡大しての出品が認められることになりますので、このメリットは少なくありません。来年もどこかにエントリーしようと考えていますが、3フレーム(48ページ)分の材料を増強しなければなりませんので、どうしたものか、年末・年始を利用して戦略を練らなけばならなくなりました。

とまれ、これで私の「飛脚時代から現代までの急速郵便史のコレクション」は、メインパートだけで前半部分128ページと後半部分128ページの合計256ページという規模になりました。そうなると前半部分のスコアをあと2点伸ばして90点(金賞)とすることが、来年の目標ということになります。

$郵便切手評論家・池田健三郎のブログ 「郵便學のすゝめ」