『青い壺』文春文庫

 

  

『恍惚の人』新潮文庫

 

  

『悪女について』新潮文庫

 

 ちょっと前の『100分DE名著』で、有吉佐和子スペシャルがあった時に、『華岡青洲の妻』と『青い壺』と『恍惚の人』が取り上げられていたので、読んでみようかなと思い、ずいぶん時間がかかりましたが、やっと3冊読みました。

 『華岡青洲の妻』は20代の頃に読んだんですが、嫁姑のやり取りが生々しく、結婚って大変やなって思った覚えがあります。

 で、『青い壺』と『恍惚の人』と本屋さんに平積みされてた『悪女について』の3冊を購入して、読んでみました。

 

 『青い壺』は、昭和の陶芸家が焼いた素晴らしい出来の青い壺を手にした、いろんな人の人生を描いている作品です。全部で13話ありますが、昭和の時代背景がわからなくても納得できる今も変わらない人間の本性みたいなものが書かれていて、おもしろかったです。

 ちょっと前に読んだんで、細かいエピソードを忘れてしまいましたが…

 

 『恍惚の人』は、昔映画化されてましたね。見てないけど…

 夫の父が認知症になって、介護せなあかんようになった女性の話です。

 昭和47年に発行されたそう。50年以上前ですよびっくり

 でも、今も同じようなことで悩んでる人はいっぱいいるんじゃないかな~。

 介護保険が始まり、いろいろなサービスを受けられるようになっているとはいえ、結局は介護は家族に依存されてるのが現実じゃないのかな?

 私も定年退職後は、家で父の介護をしてたので、わかること、多かったです。

 家庭によって、抱える事情は違うので、うまく解決できないことも多いんとちがうかなって思います。

 今は平和に過ごしている方たちにも、これからのために読んでみることをおすすめします。

 

 『悪女について』は、帯に『昭和のミステリー第1位』って書いてたので、読んでみました。

 亡くなった女性に関わっていた27人が、その女性について語るという内容で、亡くなった本人の視点で語られるところはありません。

 戦後、中学を卒業した後働き始め、夜学に通って簿記を勉強して、いろんなお店を経営するようになったやり手の女性。

 魅力的な女性で、まわりには男性がいっぱいいて、子どもも2人産んでいます。

 でも、同時にたくさんの男性と関わっているので、子どもの父親は誰なのか、これを読んでいるだけではわかりません。

 たくさんのお店を経営していますが、詐欺的な取引をしていたのか?

 わからないことだらけなんですが、読み進めるうちに、ちょっとずつ女性のことが見えてくるという内容です。

 同じ人のことを語っているのに、こんなに違うんだってびっくりするけど、大なり小なり、誰でもそうなのかもって思いました。

 

 有吉佐和子って、すごくたくさんの作品を残されていますので、全部を読むのは無理だな~。でも他の作品も読んでみたいなって思います。