図書館で借りました。
作者のことも、作品のことも知らない本を読めるのは、やっぱり図書館ですね。
図書館で手に取らなければ、読んでないだろうと思う一冊です。
作者はフランスの方で、児童文学作家としてデビューされたようです。
20年前に日本で出版されたこの作品は、当時各メディアで絶賛されたとのこと。
知りませんでした。
予備知識なしで読み始めたので、最初はなんのことやら…って感じで、設定とかがよくわからず、特におもしろいとは思えませんでした。
「トビが買いたい」から始まったのも唐突でしたが、買うためのお金を工面するために、仕事で行っている養老院で亡くなった女性の飼っていた犬を処分してほしいという遺族の要望に応えることにするのも、イマイチようわからん。
なんでそこまでしてトビがほしいのか。
で、なんとかトビを買って、家で飼い始めると、家で臥せっている父親がトビを見ることで、ちょっと元気になっているようでした。
この家には、トビが必要だったのかも。
お金を得るために、犬を山奥まで連れて行って、置き去りにしたことが、主人公の心の傷になっていること。
父親が少しずつ、弱っていくこと。
昨年父親を看取った自分の経験にも重なるところがあって、心を打つものがありました。
また、図書館でいろんな国の作品を借りてみようと思います。