おはようございます。
朝ごはんはおにぎりと味噌汁が
1番好きなのですが、
伏兵はクロワッサンとコーヒーの
よしけんことパリジャンです。
#ウィと僕が言うと
#テクノカットのお笑い芸人にしか見えない
さて、今朝は。
気になる店を掘り起こしてみた。
という話です。
あれはまだ僕が単身赴任してて、
東京大阪を毎週行き来していた時でした。
たまに乗ってたからテンションが上がった
東海道新幹線も、これだけ乗るとね
悪い部分も感じてきまして。
当時、仕事もうまく行ってないし
嫌な上司に嫌な事を言われる日々の中
新幹線に押し込まれて帰る自分は
単なる『お荷物』になってるなぁと
沈んだ気持ちになることもままありました。
人間として大切なのは衣食住だと
昔から言われていますが、
しんどい時に特に大切なのは、
体に直接作用する食の部分で
貨物の僕が癒されるのは
東海道中に持ち込んだ食べ物。
崎陽軒の焼売弁当が松だとするならば、
竹は、アボカドとエビのサンドウィッチ。
そして、美味しいコーヒーでした。
サンドウィッチ先行で探して
行き着いたのが、とあるコーヒースタンド。
本屋さんに併設されたそこで
小説を買うついでに、
サンドウィッチと、コーヒーを買うのですが
そのコーヒーに、漢字で何か書いてます。
コーヒーといえば、スタバかタリーズ
たまにドトールと、横文字が当たり前。
ん?という些細な違和感を抱き、
読んでみると『猿田彦』と書いてます。
しかも、カップはスカイブルー。
どっかで聞いた名前だなぁと
ぼんやり考えてたら、
これ、神様の名前じゃないか!と
日本の神様に興味を持ち始めた当時の僕は
道を切り開く神の名前を思い出したのです。
そこからなんだとなく、
そのコーヒースタンドに通い
単身赴任が終わって、出張で訪れる時も
同行者に『この美味いんすよ』と
レコメンデーションしてました。
そんなコーヒースタンドが、
先日、僕の職場の最寄駅
改札出たところに出来ましたので
どうしても朝からテンション上がらない時にだけ
立ち寄って買って、職場に向かう。
あの日々の苦渋に比べたら
今なんか果汁みたいなもんだぜ!と
自分を鼓舞しながら、進む。
そんな日々を過ごしていました。
ひょんなことで、タリーズが
伊藤園グループだと知った僕は、
そういや、猿田彦コーヒーって
どこ系列なんやろ、と不思議に思い
チャッピーに、聞いてみたんですね。
コカコーラで、
缶コーヒーの監修をしてたのは
僕も知ってたので、
どえらい太いバックがあるんじゃ?と
思ってたんですよ。
ところが、意外や意外。
恵比寿のコーヒースタンド1店から
始まったそうで。
しかも創業者は、元役者という経歴。
うーむ、なんでそんな人が、、
と、頭の悪い癖であり、
僕の特技でもある、なぜなぜどうして?が
発動するんですね。
30分程度のラリーが続き、
そこから見えてきた、猿田彦コーヒーの形。
それは、ビジネスを日本風に再定義した印
というものでした。
モノづくりに真摯に向き合うと、
そのコミュニティは閉じる方向に向きます。
なぜか。手に取って欲しい人をも
守りたい作り手の意志と、
大量生産、大量消費の文脈で
大衆に石を投げられた経験があるからです。
うちとあちらは違うんだ、と説明するコストは
想像を絶するほど高く、
わかってくれる人が、
わかってくれる人を連れてきて
そこからじんわり広がるというのは
防衛戦略でもあるし、
確立された経営戦略でもあります。
ただ、猿田彦コーヒーは、
どうもちょっと違うようです。
創業者の意志は、
この幸せな空間を、
1人でも多くの人に『丁寧に』届けたい
というもの。
前者の閉じた空間で良さを守る戦略に対して
猿田彦のそれは、門扉を開いた状態で
わかる人が入ってくるのを待つ
という戦略です。
日本文化の喫茶、
憩い、味わい、癒し、間を
再度日本人に思い出して欲しい
という思惑も見えますね。
これは、かなり勇気のある判断。
待ち人が来ない時どうするの?という不安から
つい、広告戦略を打ちたくなるからです。
ここで、ふと思ったんです。
これって、これまでのビジネススタイルと
違うんじゃないか?と。
取りに行かない、攻めないけど
閉じてもないし、守ってる。
なんだろ、この違和感、、、
なるほど、そうか。と膝を打ったんです。
ビジネスというのは、
アメリカ軍隊式をトレースされていまして
つまり、戦うことが前提で設計されており
戦って勝ち続けることが求められます。
他方、日本の商いは、
近江商人の三方よしを見ても分かる通り
常に誰かのために考える
誰かの不を取り除くために
考えられてきたわけです。
そして、猿田彦の戦略を日本語で表すと、
きっと、最も近いのは、
『しのぶ』
と、いう言葉が、浮かんできました。
準備を万端にして、門扉を開けて
待ち人を待ち、訪れた人を丁寧にもてなす。
届けたいからこそ、考えられた戦略です。
スタバが、店の回転率を意識し過ぎた戦略で
サードプレイスとしての価値を
加速度的に減衰させている昨今。
この、誰にでも開かれた静かな空間は、
今後どんどん見直されていくでしょう。
なににせよ、名前のストーリー性が強い!
感服です。
開かれてるけど、攻めない。
そんなポジショニングがあるなんて、と
クロワッサンとコーヒーの
モーニングセットを頂きながら学びつつ
こうやって静かに確実にファンになっていた
よしけんなのでした。
