おはようございます。

 

円安の連休、海外に行く人が

昔より減っている!と

よくテレビで流れてきますが、

 

そこで併せて紹介される

アメリカでの朝食価格

90ドル(約15,000円)の世界に

そう易々と行けないし、

 

そもそもこれは円安の問題ではなく

遅々として上がらない物価と賃金の

悪影響にしか過ぎないよなぁと

 

ぼんやりテレビを眺めた

連休中のよしけんです。

 

だって、仮に1ドル100円になったとしても

同じメニューで9,000円だもの。

えげつないじゃないか。

 

ビッグマック指数でも

どんどん低くなってるもんなぁ、

 

 

いくらジョークの指数だとしても

由々しき問題だなぁと思います。

 

さて、今朝は。

そんな現代の話を少々。

 

物価が上がると困るよね、

というのは、消費者として

ある種当たり前の感覚。

 

それは、人口の大多数が

サラリーマンなので。

 

いろんなデータがありますが、

大体85%程度が

いわゆるサラリーマンだそう。

 

つまり、ある意味

自分の努力をダイレクトに

反映されずとも、

 

その組織の常識に伴い

毎月サラリーが入ってきて

 

毎月一定割合で

必ず納税させられる仕組みが

8割強は出来上がっている

というわけで。

 

一部の富裕層が世の中を

動かしているように

思ってしまいがちですが

 

市井の人のパワーって

結集すれば結構すごくて

 

アンダーコントロールしている

日本の統治能力は大したもんです。

 

また、経営者といえど、

フリーランス一人親方の方も

含まれるわけですが

 

その方がいくら大義を掲げ

自分の理念を叶えようとしても

その大多数から協力頂けないと

生きていけないわけで

 

つまり、マジョリティの感覚を

損ねる施策というのは

どうしても打ちにくいのが

この世の中。

 

票田を失うくらいなら

正しいことよりも

相応しいことを狙うのも

これまた人の性。

 

つまり、物価を無意識的に

コントロールしているのは

僕を含めた大多数の国民でしかない。

 

自分の手取りを増やそうと思うと

物価を上げることを許認しないと

難しい、という話です。

 

本来ならば

政策でのカバーが出来るでしょうが

そんなこと国はしないので。

民からは搾り取ることが

彼ら(≒財務省)の目標なので。

 

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さてさて、少し目線を逸らすと、

色々見えてきます。

 

日本が未曾有の好景気だった時は

輸出産業が超好調でした。

 

1ドル200円台後半で

ジャパンクオリティの車や電化製品が

国外で飛ぶように売れたわけで。

 

時価総額の高い企業の中で

世界のトップを日本企業が

独占していた時期もあったそう。

 

嘘みたいですね。

 

それを危惧した欧米諸国

アメリカ、フランス、イギリス、ドイツが

円を一気に高くします。という

プラザ合意がなされ、

 

国内景気は低迷し、

バブル経済が始まったと

言われています。

 

そしてどうなったか。

その当時トップシェアだった

様々な産業が衰退しました。

 

iモードを生み出した日本が

なぜかデジタライゼーションで

大きく遅れを取っています。

 

僕らが使うスマホは

国産のものはありません。

 

Netflix、Spotifyが

TSUTAYAを駆逐しました。

 

Uberがタクシー業界を

ぶち壊すのも目前です。

 

日本というのは、

小さな島国であり、

 

独自性が高いだけではなく

良くも悪くも自国で経済が

回ってしまうので、

 

現在まで物価の問題は

どこか対岸の火事のような

問題意識の人が多かった

 

なんなら高いから困る!の

一本槍でした。

 

しかし、現在、

相対的豊かさが

低下しているのは

しっかり知っておくべき。

 

無理して金を使う必要は

ないと思いますが、

 

物価高が悪だ、と

思考停止するのではなく

 

国民一人一人が

物価が上がったから

どうなるのか、を

しっかり見極めてほしい。

 

問題は円が弱い事

だけじゃないんだもの。