おはようございます。


宮崎からの帰りに広島で買った

牡蠣飯の炊き込みご飯のもとで

炊き込みご飯を炊いてくれたのですが

結局ご飯一粒も分けてもらえなかった

よしけんこと父親は辛いよです。

#人間不信にも程があるわ


さて、今朝は。

本気だったなら、という話。


会社に所属すると、

そこでのルールに則って

うまいことやった人が

給料が高く、出世することになっています。


会社それぞれで方針は多少違えど、

まぁ似たようなもんかな、と。笑


就職氷河期のロスジェネ世代である

よしけんも、若手の頃は

出世に非常に貪欲で


人生のほぼ全てを会社に捧げて

生きていました。


しかしながら、そこでのルールは

非常に曖昧模糊としていて、

また自分のモラリティとは

相容れない部分も過分にあり


その折り合いを一つ一つつけながら

頑張って生きてたとしても

激しく叩かれる事もしばしばありました。


光の当たった道を歩いていると

例えられたこともありましたが


光が当たれば当たるほど、

その裏の影は色濃くなるばかりで


本音の自分を偽ることで

建前の自分を生かしていた、


そんなサラリーマン人生を

過ごしてきたなぁと思います。


ルールに則るから、

ノンキャリアにしちゃ早めに

出世させてもらいましたので、

若くから管理職を経験できました。


その時に出会った、

どうにもこうにも仕事が苦手で、

そんな事実があるのに努力する事もせず、

出来ないことを指摘すると

ポロポロと涙を流しては

『ここで頑張りたい』と口にしては

直ぐに楽な部署に異動したいと

裏では希望するような人でした。


可愛げは1ミリも感じられず

寝言は寝て言えタコスケと

思ってはいましたが


パワハラという言葉が

生まれた時代背景もあり

そんなことは言えません。


彼をエンパワメントしたいけど

本当にそれが出来なかった。


それは、彼から本気を感じた事が

一度もなかったからです。


異動したいなら、

死ぬ気で何もするなよ。

会議で指摘された事はおろか

現場に出る事もやめて、

一日中自席に座ってたらいい。


それを3ヶ月続ける事が出来たら、

異動できるよ、絶対。


僕はそんな言葉を

彼にかけた事があります。


同じノンキャリアだったからか

今考えると過分に厳しい言葉ですが


その当時はやらないなら去れと

本気で思っていました。


だけど、結局彼は

頑張ります!と言って、

次の日も現場に出ては

何も実績を作ることが出来ずに

帰ってくる毎日を過ごし続けました。


上司は、部下に実績を作ってもらい

褒めて、伸ばすのが仕事だと

その当時から耳にタコができるくらい

聞かされていたのですが


いや、てめえがそこで

偉そうな顔できてるのは

こっちが死ぬ気で頭使って

実績積み重ねてきてるからだろがい、

なんかワシを育てたんか?と思ってたので


部下は自力で育つものだ、

育たないならそれまでだ、

と若い頃の僕は本気で思ってました。


あれから10年ほどが経過した今。

若手は、挑戦することすら

はばかれるような環境に

その身を置くことになり、


がむしゃら、しゃにむになんて

使えない世の中になりました。


育てる側は、より効率的に

かつ的確に育てる力を求められ


育ちたい若手だけが

そこに残る構図になりました。


あの日、涙を流して

働かせて下さいと言った彼は

今日も同じ部署で、


当時希望した何の責任もない

機械がした方がマシな仕事に

精を出しています。


あの時、僕がちゃんと彼に

引導を渡しておけば

彼の未来はもっと開けたのだろうか?と

ふと思う日があるんです。


誰しもに愛を持って育てるのならば、

育ちたい人間にリソースを割きたいから

育ちたくない人間は、育ちたい環境に

移すべきだなぁと思います。


泥に咲く花もあれば、

日の光では育たないものもある。


彼は永遠にそこから出てくることは

ないでしょう。

永住の地を見つけたのだから。

あと、20年ほどは、ね。