おはようございます。
冬の定義は
暖房を使い出すかどうか
と決めたよしけんです。
#数週前は短パンだったのに
#今は膝にフリース
さて、今朝は。
田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」
3部作の最終です。
よくぞお付き合い頂きました。
皆様、好きです。
そして、ぜひこの本を
読んでほしいです。
この本だけではないのですが、
どんな著者も自叙伝的な要素を
必ず入れておられます。
人生とは小説よりも奇なりと
よく言いますが、
著者の皆様の人生は
本当に面白すぎて
ニマニマしてしまうと共に
一部の読者は
ああ、このだからこの人が凄くて
特別で、私とは違うのだな。
と思いがちかもしれません。
渡邉さんも、結構退廃的で
遠回りした人生を過ごしてて
まさに西東京のうつけもの。笑
ただ、彼が育った日々というのは
日本人が猛烈に働き、
エリート志向が強まり、
受験戦争という
なんとも陳腐な言葉が定着した
時期とも重なるので、
昭和の軍国主義教育の残り香の中で、
漫然とした不安を抱えながら
命を無駄に燃やしていたんだろうなと
思ってしまいました。
フリーターとして過ごし、
父と一緒に短期で移り住んだ
ハンガリーで、食の大切さと
自分の不甲斐なさを学び
一念発起し大学で農業を学び
30歳で新卒。
食品関連のサラリーマンとして
世の中の腐敗を目の当たりにし
後に妻となるマリさんと
退社しパン屋さんになる。
もう、話を聞くだけで
ワクワクするような人生ですが、
これはこの本をまとめるために
自分の人生を振り返り、
プロットし直して、
形を整えて、
今いる場所から
再度時系列で並び替えたから
ああ、すごい人生だな
この人がすごいことをやって然りだ
と感じるのかもしれませんが
その時分その時分では
相当な苦労があったと思います。
渡邉さんも市井の人であり
しかし、やりたいを貫き
無用なものを削ぎ落とした人生を
送っておられるんだなと思います。
蒜山へ移り住み、
「菌融系」の仲間たちと共に
豊かな日々を過ごす。
カネでは絶対に買えない
贅沢で芳醇な日々。
羨ましいと思う人生の
あちらとこちらの差は、
踏み出すか否か、だけだなあと
改めて、そして、しみじみと、
感じたのでした。
麹パンを完成させるまでの試行錯誤、
発酵に失敗した酸っぱい麹の香りまで
こちらに伝わってきそうなくらい
丁寧な本。
今、僕が食品系の仕事とも
身近だからでしょうか。
特に響くものが大きかった!
経済、政治、組織論、
ヒトモノカネ、衣食住、
そして、地方経済の再興。
日頃から問いたがりの
よしけんが、たどり着いた
問いのハブのような本。
問いがあるから解がある。
だからこそ次の問いが
僕を突き動かす。
エピローグの一説に、
こう書かれています。
ーーー
右手に生産者、左手にお客さん、その間に僕らがいて、僕らを取り巻くように「菌」がいる。パンと出会い、マルクスと出会い、「菌」と出会えたからこそ、今の僕らがある。
祖父から父、そして僕へ。受け継いだものを、さらに子どもたちへ。「田舎のパン屋」の挑戦は続く。
ーーー
市井の人であり、特別な人であり、
職人であり、菌本位な人。
渡邉さん、ごちそうさまでした。
いつかお会いしましょう!
