消防士が血圧を測る機械で後輩の首を絞めたことを伝え、フレンチに遅れそうだったと事故を起こした元官僚のコメントを紹介し、国民的アイドル(国民的って何?)の結婚を祝福し、桜を見る会の予算が高すぎるからと国会で議論すると野党が息巻いてる、由々しき事態だと怒ってみたり。
新聞にしろニュースにしろ、読まれる物、見られるプログラムを作らないといけないわけだから、何かエポックメーキングなものを常に探して、掘り出して、一番注目がある形で伝えてるわけです。
コアラの赤ちゃんが産まれました。今年も米の収穫の季節です。なんて幸せなコトよりも、誰かの堕ちる様が大好物なのが人の性のようで。そこを巧みに突いて、したり顔でコメンテーターが解説するわけです。
テレビとは一番身近な広告媒体であることを理解して視聴すると、とても面白い。企業のCMをいかにたくさんの人に見てもらえるかが大切だからこそ生まれた『続きはCMの後で!』という名フレーズと構成。報道番組だろうが、バラエティ番組だろうが、広告収入がないと放送すらできません。YouTuberがにわかに増えたのも、この広告収入のお陰なわけで、広告主は消費者にいかにして伝えるかがとても大切な要素になっています。
今流行りの〜という番組だったり、血液サラサラには〇〇が効果あり!という番組であったり、大ぐくりで言えばあれも広告。
さて、僕は。
テレビ断ちをしてことが、生涯2回ありましたが、実際何も困りませんでした。必要な情報は吟味してこちらから取れますから。
今は家族がテレビを見るのでご飯食べながら一緒に見てますよ。そして、上記のことを理解して見ると、無茶苦茶面白い。コントロールする側もされる側も、無自覚に統制されていて、日本人の勤勉さに頭が下がる思いです。
今日も誰かの失敗を笑い、誰かを悪者に吊るし上げ、国民の溜飲を下げる為に運営しているプログラム。テレビを真に受ける人が、タイミングよく特売になっている体にいいと伝えられたトマトやリンゴを買っていく。
誰かの情事に一喜一憂し、裏切られたとSNSに思いの丈をぶつけてみたり。
大きな大きなベルトコンベアーに乗せられていることを知ってるのに見てみないふりをしてる僕らは、今日も健気にテレビの電源を入れる。
変わらない日常を、証明するために。
