異端児とか、異分子とか
なんかカッコいいじゃないすか。
響きが厨二的やし。笑

優等生(いい子ちゃん)だった僕は
ずっとそう思ってました。

スラムダンクの
桜木花道みたいな。

自分の人生を謳歌してる
そんな感じが。

自分では思いつかない
スタイリングを楽しむ
同級生を見ても、
嫉妬に近い憧れを抱いてました。

会社人生活も19年目
いわゆる中堅の年齢を
迎えようとしている僕は

ひさびさに
同質な人間の集まりの中にいます。

古い言葉で表すのなら
愛社精神の名の下に、
会社のイズムに沿って、
徐々にその会社の人
らしく、育っていく。

部署の違いはあれど、
外から見たら皆一様になっていく。

それがこの会社に
ピッタリなマネジメントだから。

他人と差別化を図り、
出世競争を乗り越えていった上司は
不思議とみんな似ていて、

皆一様に
異質なものを取り入れろ、
新たな価値観を身につけろと
口にするけども。

自分らしさを消すことが
会社の中では成長と呼び、
貴方らしさを殺すことが
会社の中では大人と呼ばれたりして。

その見事な栽培手腕で、
盤石な生きる機械を
長い期間作り上げてきました。

僕にも短くない期間
そんなロボットの中でも
トップになろうと
真剣に考えて、努力しましたよ。

ただ、その頃からせっせせっせと
インストールし、アップデートしてた
オペレーションシステムは、

自動にアップデートできない環境に
さらされたことで、

僕に違和を与えていること、

生まれつきの
自分のオペレーションフローを
苦しめていることを、自認できました。

stay hungry, stay foolish.という
生きるヒントを
イノベーターの神様は
この世に残しましたが

貧すれば鈍する
という
アイデンティティを徹底的に
植えつけられた僕らは、

異端、異常に振る舞うことが
非生産的であり、悪であることを
疑えなくなっています。

それでも変わらない
異端を続ける人間は

時に見えない刃物で切りつけられ、
また時には、見えない石を投げられます。

僕のOSは、この3年間で
すっかりカスタマイズ
されてしまったもので。

その異質な人格は隠しつつ、
皆と変わらない人間を気取ることが
だいぶ得意になりました。

手前味噌な話ですが、
弊社にも
素晴らしい人財は
山ほど居ます。

そんな人財が列や群れを成して、
一方向にただただ歩いている事が
不思議でならないなぁと

ふと感じた梅雨空の1日でした。



まぁ右に倣えって、動きやすいですもんね。