久々に大好きな作家の
伊坂幸太郎さんの本を読了。

今回はこちら。


彼の作品は必ずと言っていいほど、
暴力的な描写が入ってきます。。

今回も例に漏れずそうなんですが。
それは、あくまで物語の輪郭を際立たせる
スパイス、一味、山椒のようなもの。
是非慣れて楽しんでほしい!

あらすじは、こんな感じ。

古アパートに住む、
色好きで、粗野で、野蛮で
虐待する父親と、
それを守ろうともせず、
疎ましい目で見つめる母親。

そんな環境に育つ、双子。
フーガとユーガ。

不思議な動画を見つけて、
興味を持ったTV関係者に、
その双子の片方が、
自分の過去を話す所から
物語は始まります。

ここまで。

双子のいたずらってのがあって、
一卵性双生児、瓜二つの双子が、
お互いの教室を入れ替わってみたり、
制服を変えてお互いの彼女に会ってみたり、
そんなイタズラするらしく。

そこからのインスパイアかな?と
思いながら読み進めました。

陰惨な環境を生き抜く双子を中心に、
さまざまなロクデナシが絡み合い、
まさに予想不可能なラストまで
一気に引き込まれました。

伊坂幸太郎さんの作品の根底的なテーマは、
人間世界は汚くて辛くとも、
明日はそれでもいい日になりそうだ。
という希望だと、僕は感じています。

ロクデナシの描写は
それこそロクデナシですし、
被虐心が煽られている描写も
ホンマに素晴らしかった。

そして今回も例に漏れず
主人公は、
思いもよらない形で、
非日常に引き込まれるし。

散々な出来事に巻き込まれるも、
そこでの本当の人と人との繋がりを
描いていたり、で。

彼なりの人間賛歌なんだろうなぁ。

プリングルスじゃないですが、
開いたら最後、
I can't stop.でした。

一気読みしてしもた。。

伊坂さんの作品は
エンタテインメントとしても上質ですし、
言葉遊びも秀逸、構成も素晴らしい。

何より読み終わった後、
胸の真ん中がじんわり暖かくなります。

皆様も、是非一度手にとってみて下さい。