─札幌の音楽シーンに新たな風を吹かせているロックバンド...G.A.I.A。
2012年一発目に発表したシングル「SALVATION / Monochromatic Vision」は、
彼らの前作からの様々な変化が伺える作品になっている。
バンドを支える楽曲の制作場面において作詞・作曲等の多くを手がけるVo.Kentoの独占インタビュー!
凛としたサウンドに秘められた真意とは...!!
─はじめまして、今日はよろしくお願いします。
「はじめまして!こちらこそよろしくお願いします。」
─そんな深々と頭を...!
「まだまだこういう場はなれないもので」
─どうか硬くならずにお願いしますね。
「え?硬くなるってどこ....あ、もうオレってば////」
─全然緊張してないじゃないですか(笑)
「すんません(笑)」
─まず今回の曲ですが、前作と比べてどちらもバンド以外のサウンドが強く出てるかなと。
「そうなんですよ、そこが一番の変化かも。前はライヴで音源を同期させて演奏することはしていなかったので...。他のバンドさんの演奏を見る機会が増えてメンバーの考え方が変わったんでしょうね。楽器隊が皆細かいフレーズを入れるのが好きなのでバンドサウンドのみだと軽くなってしまう部分が多かったんですよ。同期を入れた最初の練習はL’Arc~en~Cielのコピーでしたね(笑)それで同期を使うようになったんだからそのサウンドをガンガン出した曲も作っていこうと。」
─それでSALVATIONを。
「はい。まずピアノから始まりますからね(笑)」
─シリアスな曲調だということを物語ってくれますね。
「良い始まり方ですよね。最初はサビだけしかなかったんですよ。でもそれがとてもお気に入りで絶対曲にしようと思ってたんですけどなかなか進まず...。メッセージ性の強いものにするべきだと考えてたんでとりあえず曲のイメージを求めていて、なんとなく映画の『SAW』を観たら「これだ!」と思ったんですよ。」
─『SAW』ですか!
「それ寒いですよ(笑)」
─別に親父ギャグかました訳じゃないです(笑)たしかに歌詞を見ると映画の内容とリンクする部分がありますね。
「グロテスクな映画ってイメージが強いですけど僕は普通にストーリー自体が好きだったので全作一気に観て、そのイメージでサビに歌詞をつけて、そこから膨らませてデモを作りました。」
─メンバーの反応は?
「大体いつもそうなんですけど、「良いんじゃない?」みたいな(笑)Takumiはちらっと一緒に映画を観ていたので「SAWっぽいね。」と。Tackaはサビだけしかない時点で「これは結構好きなんだよな。」と言ってくれてました。」
─それからすぐにレコーディングしたんですか?
「普通にライヴで披露しました(笑)新曲をライヴで半年くらいやっていなかったのでとにかく新しいものを届けたいと。僕としては『SALVATION』はライヴでパワーを発揮できる曲だと思っていたので。レコーディングは何度かライヴでやった後に入りましたね。年内にもう一枚CD出したいなんて話もしていたんで。」
─そのお供にMonochromatic Visionが。
「”モノクロ”は『SALVATION』を披露する半年前からライヴでやっていた曲なんですけど、『ATHENA』を出す頃にはまだ技術不足でレコーディングは無理!みたいな感じだったんです。それで『SALVATION』に雰囲気合うというのと今ならできるだろうってことで打ち込みも入れて準備し始めました。Takumiは毎日のようにドラムを練習していましたね(笑)」
─この曲のドラムは相当忙しそうですからね。
「ほとんど僕の仕業です(笑)」
─その笑顔...今悪寒が走りました。
「最初はそんなつもりはなかったんですけどね(笑)いつもデモの段階でドラムはほぼ完璧に作りこんじゃうんですよ。”モノクロ”はTakeshiと二人で最初のベースソロから半分遊びで作り始めた曲で、その時点でドラムは結構難しかったんですよ。メンバー集まってる時だったんで本人に聴かせたりして、「Takumi~こんなんなってきたぞ~」「やめろや!」って(笑)」
─楽しそうですね。
「これが生き甲斐です。最初のベースソロだけ作って、その後地元へ帰った時にイメージが湧いたのでドラムからガンガン作っていたんですよ。僕はいくら難しくても人間が叩けるようにしようと考えていたんですけどその時は「別にいいや!」ってなっちゃって思いつくまま作っていきました。」
─それをTakumiさんはよく叩きましたね。
「無理だったらフレーズ変えてもいいよと言ったんですけど彼はほとんどそのまま叩きましたね(笑)レコーディングはいつ力尽きるかとヒヤヒヤしながら見守りました。」
─レコーディングはどのような状況でしたか?
「普通のリハーサルスタジオで知り合いのエンジニアにお願いしてやってもらいました。前作も彼に録ってもらったんですが色々試行錯誤してくれて色々感動しましたね。ギター録り当日にTackaのエフェクターが壊れたんですけど上手くプリアンプやアンプを駆使して結果すごくカッコ良い音で録れました。全てのレコーディングに僕が立ち合ったんですがみんな手際良くなってましたね。僕はちょっとやらかしましたが...。」
─歌録りですか。
「『SALVATION』は一回で録れたんですけど”モノクロ”を録る時に時間が昼からで声が全然出なかったんですよ。最終的には声が出なくなって違う日に録り直しました。」
─歌は完全に体調に左右されてしまいますからね...。
「すごく悔しかったですね。」
─『Monochromatic Vision』は『SALVATION』より歌うのが難しそうですね。
「音程はキツくならないんですけどリズムが難しいです、特にBメロ。歌詞がまず難しい言葉ばかりで(笑)G.A.I.Aの世界観をわかりやすく伝えられる曲にしようと思って歌詞を書いたんですよ。世界の白い部分と黒い部分を表現していくというのを柱にしているんで。”モノクロ”は白い部分も黒い部分もグレーの部分も歌っている曲ですね。」
─よくばってますねー。
「コンセプトを明言したかったので。ちなみに『SALVATION』も『Monochromatic Vision』も前向きな曲だと思っています。」
─何か意外(笑)
「あ、嬉しいです。そういうストレートじゃない表現が好きなんですよ、「実は...」って言えるような(笑)」
─今後もそんな意外性をついた活動を期待してますね。
「今新曲もガンガン作っているので期待に応えられるよう頑張ります!」
─今日はありがとうございました。
「あざっしたぁ!!!!」
どうでした?
これ全部一人言ですよ!!!!∑(゚Д゚)w
インタビューなんかされてないのにあえてこういう解説の仕方をしてみました!
え....?
痛い...?( °д°)
妄想乙...?(; °д°)
全部読んでいただけると嬉しいです♪
ちなみにMonologueは大事な人の死を感じた時の気持ちを歌ってます。
Monologue=独白は漫画等で人物の心の声を表現する手法で吹き出し等は付かずに
コマ内にそのまま文字が書かれたり普通のセリフとは区別して表現されてます。
この曲には声に出さない気持ちという意味合いでこのタイトルを付けました。
曲名の話で補足すると、SALVATION=救済、歌詞の中では試練を与えられること自体が救済手段という意味合いになっています。試練を乗り越えることで得られるものがあるんじゃないかと思います。
Monochromatic Vision=モノクロの視界、そのままですねw
この世界を白と黒で表現しようとした曲です。悲しむ人がいればそれを喜ぶ人がいる。善と悪、そしてニュートラルな位置。何もかもやりつくされたように繰り返されているけど、未来がどうなるかなんて決まっていない。
そんな曲です(`・ω・´)ゞ