昨日は介護施設で、バイタルサインの勉強会で講師をさせて頂きました。


血圧や体温測定普段行ってる業務だからこそ、しっかり意味を理解して頂きました。


リハビリ以外でも、流れ作業になって体調変化を見逃さないためにも基本は大事だと、感じました。

頭部編のお話の続きです。


麻痺側への寝返りが出来るという事はとても大切な事です。


今回は麻痺側への寝返りからの起き上がり動作についてです。


頭部編で頭と首を別々に動かす事が重要と述べました。

寝返り、起き上がりを制す者は、目線の位置が重要になります。

脳卒中後遺症の方では、歯を食い縛り首に過剰に力を入れて、首が後方へのけぞるような方が多いです。


今回ご教授する寝返りは、自分の目線は常にベッドや布団の方(地面の方)を向いておいて下さい。

この時大事なポイントは少し顎を引くという事です。


顎を少し引く事で体幹が使いやすくなります。

短に赤ちゃんや小さいお子さんがいる方は、その子達の寝返りからの起き上がり動作を観察してみてください。

頭から足先まで反るというより、体をコンパクトに丸めている事が見えると思います。


麻痺した方は運動の方法を忘れてしまっており、力づくで目的の動作を達成しようとします。


過剰に力が入る事で体を塊のようにしてしまいます。


頭先から首と分けて動かす事で上部の体幹、下部の体幹、そして股関節へと運動が繋がりやすくなる事が感じられると思います。

私達人間は2本足で立ち、2本の手をは空間上で物品を操作します。

2足歩行を行うので各左右の足で50%づつ支えないといけません。


この条件は、どんな病気や障害を背負った方でも同じです。


人間は省エネで生きる生き物です。

歩くことに必死なり過ぎてしまい、少しの距離で疲れてしまい、たくさんの人がいる場所だと、前ばっかり気にしてしまい、周囲を気にする事が上手く出来ずにぶつかってしまう事があると思います。


前回のブログの頭と首を分けて使えるようになる事で、上の内容が少しクリア出来るかもしれません。


上手く歩くためには、上手く立つ事が必要です。

上手く立つためには、座ってる姿勢に左右されます。


1つ1つの動作は繋がっています。


地味かもしれませんが、ご自身の課題を1つづつクリアする事で出来る事が増えると思います。


リハビリテーションは人を感動させる事が出来る職と私は考えています。


次回からは、起き上がり、座位、立ち上がりと続いていこうと思います。