頭部編のお話の続きです。


麻痺側への寝返りが出来るという事はとても大切な事です。


今回は麻痺側への寝返りからの起き上がり動作についてです。


頭部編で頭と首を別々に動かす事が重要と述べました。

寝返り、起き上がりを制す者は、目線の位置が重要になります。

脳卒中後遺症の方では、歯を食い縛り首に過剰に力を入れて、首が後方へのけぞるような方が多いです。


今回ご教授する寝返りは、自分の目線は常にベッドや布団の方(地面の方)を向いておいて下さい。

この時大事なポイントは少し顎を引くという事です。


顎を少し引く事で体幹が使いやすくなります。

短に赤ちゃんや小さいお子さんがいる方は、その子達の寝返りからの起き上がり動作を観察してみてください。

頭から足先まで反るというより、体をコンパクトに丸めている事が見えると思います。


麻痺した方は運動の方法を忘れてしまっており、力づくで目的の動作を達成しようとします。


過剰に力が入る事で体を塊のようにしてしまいます。


頭先から首と分けて動かす事で上部の体幹、下部の体幹、そして股関節へと運動が繋がりやすくなる事が感じられると思います。