医師の倫理観? | 大阪の社長 kentのブログ

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福岡市の基幹病院である福岡記念病院

 

病床数 239床 ICU・CCUが6床、HCUが12床で多い月には1ヶ月で700件以上の救急搬送を受け入れている病院となります。

 

基幹病院とは地域の救急医療の中心を担う病院との事ですが、簡単に言えば119番した際に一番最初に救急隊員が搬送を考える病院と言う事です。

 

その福岡記念病院で15名もの医師が3月末で退職する事が明らかになったとの事です。

 

15名もの医師が辞める原因となったのが10月に就任した院長に対する不満や反発と言う事ですが、こんなにも大量に同時に病院を止める事で病院や患者にどの様な影響を与える事になるのか???

 

医師って倫理感が強い人が多いと思っていましたが、こんな事案を見ているとそうでもないのかなぁって思ってしまいます。

 

もしかすると他の病院でも起きているのかも知れませんが、病院の建て替え計画があり、理事長や院長が病院の利益率改善に大きく舵を切り、その事で忙しくなった事への反発みたいです。

 

この病院では「断らない救急医療」を標ぼうされており、ひと月に700件以上の救急搬送を受け入れていると言う事ですが、毎日、毎日20件以上の救急搬送は物凄く多いですが、その件数をこなしていくだけの人員が足りていなかったのかも知れませんね。

 

ただ、119番しても受け入れない病院が増えて、救急車は呼んだけどどこにも搬送先が見つからずに命を落としてしまう事案が増えていると言われています。

 

本来なら助かる命でさえも助けないと言う病院や医師の判断が果たして正しいのか???

 

福岡記念病院の「断らない救急医療」を地域の人たちはどれだけ頼りにされているのか?

 

その分、医師や医療従事者は大変でしょうが、まずは受け入れる事を考える救急病院であって欲しいですよね。

 

辞めていく医師側にも言い分があって、「これ以上の救急患者を受け入れるといつ事故が起きても不思議ではない」との事ですが、実際には医療事故は起きていない様なので、その言い分にはちょっと疑問を感じてしまいます。

 

当たり前ですが、最近は民間病院は病院の収支を考えるようになりましたし、無駄をなくしたり、加算を取ったりして採算を考えたり、業務の効率化を進めていく病院も増えてきています。

 

その一環として救急医療に力を入れるのも当然だと思います。

 

尤も、医療分野や福祉の領域には、正直かなり闇が深いと感じていますし、そう言った事案も数多く見てきました。

 

そう言った事案について尤もらしく言う事もできますが、本音では全く違ったロジックで考えが進んでいる事も多々あると聞いています。

 

公立病院の非採算性、非効率性を鑑み、どんどん民間病院に移行されてきましたが、民間病院も人件費を支払い、設備投資を行い、消耗品、医療品を購入して病院運営をして行かねばなりませんので、売上に当たる部分を増やして行く事も重要となります。

 

売上を増やすためにベット回転数を上げ、不要な検査やオペを行い、救急患者を受け入れると言ったことも民間病院経営では求められるのではないでしょうか?

 

それをNOと言うのであれば、病院や医療機関は全て公立化しなければなりませんよね?

 

そして公立化すれば、多分今の医療費の2倍、3倍と掛かってくると思います。

 

働く医師や看護師、事務職員も全て公務員になり、コスト意識などを持つ事もなく、効率や採算と言った事などには見向きもしなくなりますよね。

 

どちらが良いのでしょうね???

 

不正とまでは言えませんが、闇深い業界と言う事は紛れもない事実だと思います。

 

人間の性、欲がなくならない限り、こうした問題って解決しないのかも知れませんね。。。

 

残念ですが…